【長岡花火】鎮魂・平和への願い込めた“花火”が夜空に…長岡空襲から80年の節目迎える「ずっと平和が続けば」新潟

8月1日、長岡空襲から80年の節目を迎えた新潟県長岡市。2日・3日に開催された『長岡まつり大花火大会』では犠牲者への鎮魂、平和への願いが込められた花火が打ち上げられました。
NST新潟総合テレビ

8月1日、長岡空襲から80年の節目を迎えた新潟県長岡市。2日・3日に開催された『長岡まつり大花火大会』では犠牲者への鎮魂、平和への願いが込められた花火が打ち上げられました。

今年は2日間で約34万席用意された有料観覧席のチケットが完売した『長岡まつり大花火大会』。

2日も会場は打ち上げ開始の1時間前には満席に近い状態となり、多くの観客が花火の打ち上げを心待ちにしていました。

【訪れた人(東京から)】
「フェニックス。音楽がきれいで花火が長い間上がるので、楽しみ」

【訪れた人(新潟市から)】
「全体的に規模がでかいので、全部の花火を楽しめたら」

そして午後7時20分、花火の打ち上げが始まると、中越地震からの復興祈願をきっかけに始まり、今年で20年の節目を迎えた“フェニックス”のほか、迫力ある花火の数々が観客を魅了していました。

【訪れた人(兵庫から)】
「花火の大きさに圧倒されて言葉が出なかった」

【訪れた人(滋賀から)】
「毎年ここへ来て感動している」

【訪れた人(滋賀から)】
「すごい迫力と美しさに感動でいっぱい」

この花火大会には、地震からの復興とともに長岡空襲で亡くなった犠牲者への鎮魂、そして平和への願いが込められています。

【訪れた人(新潟市から)】
「『爆弾が全部花火になればいいのに』というのを嘉瀬誠次さんが言っていて、今後も平和な世界ならいい」

自身もシベリア抑留を経験し、おととし亡くなった長岡市の花火師・嘉瀬誠次さん。

【嘉瀬誠次さん】
「火薬で爆弾を作らないで、全部花火にしたい」

生前、花火に込めた思いをこう語っていました。

嘉瀬さんが慰霊の思いを込めて制作した白菊。今年も花火大会の一番初めに打ち上げられました。

そして、空襲にも耐え、逃げる市民の命を救った長生橋のライトアップともに三尺玉も夜空を彩ります。

【長岡市民】
「ずっと平和な状況が続けば。今までのそういうところ(歴史)も踏まえて、その思いを忘れずにいけたら」

【訪れた人(見附市から)】
「今までつらかった人の思いとかが後世の人に伝えられていく気持ちが分かった」

夜空に咲く大輪が平和への思いを次世代へと引き継いでいきます。

最終更新日:Tue, 05 Aug 2025 05:00:00 +0900