

新潟県柏崎市の大学で地震の揺れをリアルに体感し、防災意識を高めてもらう取り組みが行われました。
8月6日、柏崎市の新潟工科大学で行われたのは、災害への備えを学ぶ防災教育プログラムの体験会です。
【新潟工科大学 涌井将貴 准教授】
「卒業研究の一環として防災教育に使えるようなコンテンツの開発ということで、内容を教育関係の皆さんに体験してもらう」
体験会では過去の大きな地震の揺れを再現する装置とVR技術を組み合わせた疑似災害プログラムを柏崎市の教育関係者が体験しました。
地震体験装置にVRをつけた人、つけていない人が乗り込み、中越地震と同じ震度7の揺れを再現します。大きな揺れにVRをつけていない場合は…
【参加者】
「強い揺れで怖かった。下を見るしかなかった」
一方、VRを着けた場合、実際の地震のような臨場感を感じたといいます。
【参加者】
「最初にVRをつけずに乗った際は下しか見られなかったが、VRをつけて乗ったときに本棚が倒れそうになっているのを見て、すごく臨場感があった」
【参加者】
「実際に私も災害を経験しているので、そのときの様子を思い起こした」
記者もVRをつけ体験させてもらいました。
【記者リポート】
「タンスが倒れてきました。怖い。(VRを)つけていると恐怖もあるし、とったときにその恐怖はまだ残っているので、もし自分の部屋で起きたときどうしたらいいのかという備えの一つになります」
このプログラムを開発した工学部4年の小暮蒼人さんは柏崎市で去年の能登半島地震を経験。揺れの恐ろしさを、身をもって感じたことが防災教育の研究を始めるきっかけになったといいます。
【新潟工科大学4年 小暮蒼人さん】
「能登半島地震など近くで地震があったことで影響を受けた」
【新潟工科大学 涌井将貴 准教授】
「少しでも災害に対し、防災意識を向上するようにつながっていけばいいなと思う」
新潟工科大学は学校現場でVRを使った防災教育が活用できるよう取り組むとしています。
最終更新日:Wed, 06 Aug 2025 18:37:54 +0900