農家減るなか生産体制は?政府の“コメ増産”方針に新潟県知事「すぐにできるものではない」 福島県・山形県とともに声あげていく考え示す

政府がコメの増産に向け方針を転換したことを受け、新潟県の花角知事は8月6日の会見で「すぐの増産は簡単ではない」などとコメントしました。
NST新潟総合テレビ

政府がコメの増産に向け方針を転換したことを受け、新潟県の花角知事は8月6日の会見で「すぐの増産は簡単ではない」などとコメントしました。

【花角知事】
「安定供給のために増産を進めていくことは否定しないが、はい増産しましょうと言って、すぐに増産できるものではない」

政府は8月5日、コメの安定供給に関する関係閣僚会議を開き、この中で石破首相は生産量の不足が価格高騰の要因であることを認め、事実上の減反政策に区切りをつけ、コメの増産へと舵を切ることを表明しました。

花角知事は「生産者が減っている中で、どうやって生産体制をつくっていくのか設計が重要で、国として示してもらいたい」と述べました。

一方、増産の対象が主食用米だけとなった場合の課題も挙げました。

【花角知事】
「加工用米や飼料用米、あるいは酒米などに頼っている産業にどう手当していくのかといった、その問題もしっかり視野に入れて考えてもらいたい」

花角知事は3県知事会議で連携している福島県・山形県とともにコメの主産県として声をあげていく考えを示しました。

最終更新日:Thu, 07 Aug 2025 05:00:00 +0900