新潟県内“記録的な大雨”に 浸水・土砂崩れ被害…交通に大きな影響も 佐渡では8日明け方にかけ土砂災害に厳重警戒を

新潟県内は記録的な大雨となり、浸水や土砂崩れの被害が確認されています。雨のピークは過ぎましたが、引き続き8月8日明け方にかけ土砂災害に厳重な警戒が必要です。
NST新潟総合テレビ

新潟県内は記録的な大雨となり、浸水や土砂崩れの被害が確認されています。雨のピークは過ぎましたが、引き続き8月8日明け方にかけ土砂災害に厳重な警戒が必要です。

■記録的な大雨に…佐渡市では床下浸水の被害も

大粒の雨とともに鳴り響く雷鳴…。道路はあっという間に冠水してしまいました。

8月5日から大気の状態が非常に不安定となっている県内。7日朝にかけて線状降水帯が発生するおそれがありましたが、予想よりも雨雲の南下が早く、大雨のピークは過ぎました。

【新潟市民】
「6日よりは収まったかなという感じ。6日の夜はかなり土砂降りだったので」

それでも7日朝までの48時間に降った雨の量は新潟市東区松浜で173.5ミリと8月の観測史上最大となったほか…

【浸水被害にあった佐渡市民】
「ここがふわふわして、下のほうから浮き出てきた。水がいっぱいの時には浮いていたような感じで」

佐渡市羽茂では48時間降水量が388ミリと観測史上最大を記録し、床下浸水の被害も出ました。

【浸水被害にあった佐渡市民】
「夜になって暗くなると出るのが危ないから2階で休むしかない。本当に不安の一夜」

佐渡市ではこのほかにも土砂崩れなどによる建物への被害が13件道路の通行止めが7カ所で発生していて、午後6時現在も市内の1031世帯2308人に避難指示が出されています。

観光シーズンに合わせ訪れていた県外客も避難所に身を寄せました。

【横浜市からの観光客】
「経験したことがない雨で、とにかく車から出られないような雨だった」

2022年の県北豪雨で甚大な被害が出た関川村や村上市などにも一時避難指示が出されました。

【松岳寺 渋谷正淳 住職】
「だいぶ大雨になるということだったから心配はしていたが、6日は早めに避難をして車も高台に持っていった」

3年前、被害を受けた寺の住職は経験を踏まえ、早めの行動をとったといいます。

【松岳寺 渋谷正淳 住職】
「注意報なり警報なりが出たときには早めの行動。それ以外にはないと思う。空振りでもいいと思う」

■交通にも大きな影響…新潟駅のバスターミナルには行列が

一方、大雨により交通にも大きな影響が。

高速道路では日本海東北道の荒川胎内ICから朝日まほろばICまでの上下線が一時通行止めとなったほか、JRは信越線や白新線など在来線の多くの区間で始発から運転を見合わせ、新潟駅直下のバスターミナルには行列ができていました。

【バスを待つ人】
「(電車が)午前中は動かないということで、朝早く出てバスで来た(Q.いつもよりどれくらい早い?)1時間以上」

【バスを待つ人】
「7時40分くらいの電車に乗って内野駅まで行こうと思ったが、止まっているのでどうしようかな。バスしかない」

交通機関の乱れに混乱がみられましたが、JRは正午ごろから順次運転を再開しました。

【利用客】
「うれしい。バスもちょっと遅延していたので」

【利用客】
「一安心。帰省なので、なるべく早く帰って早く家族と会いたい」

JRは8日も在来線の一部で運休や遅れが出る可能性があるとしています。

■8日明け方にかけて土砂災害に厳重警戒を

新潟地方気象台によりますと、8日夕方までの24時間に予想される雨の量は県内全域で50ミリとなっています。

8日も雷を伴った激しい雨の降るところがあり、佐渡では8日明け方にかけて土砂災害に厳重警戒を、下越では警戒するよう呼びかけています。

最終更新日:Thu, 07 Aug 2025 21:00:00 +0900