
全国でクマによる被害が相次ぐ中、新潟県内でも今シーズンのクマの出没件数が過去最多となっています。こうした状況を受け、県は8月7日、“クマ出没警戒警報”を発表しました。

【鳥獣被害対策支援センター 小根沢元浩 所長】
「ツキノワグマの出没による人身被害の拡大が懸念されることから本日、クマ出没警戒警報を発表します」
今年4月から7月までのクマの出没件数が629件と過去最多となっている県内。
7月13日には糸魚川市で山菜採りをしていた70代の男性がクマに襲われ、頭や腕にけがをするなど、これまでに4件の人身被害も確認されています。さらに…
【鳥獣被害対策支援センター 鈴木邦英 副所長】
「エサがないと、人がいるところにエサみたいなものがあれば、そちらに降りてくることは非常に懸念される」
今年はクマのエサとなるブナの実の凶作が予想されています。凶作の年は例年秋にエサを求め、人里に降りるクマによる人身被害が増加する傾向があります。
こうした状況を踏まえ、県は夏休みで人の動きが活発化するこの時期に合わせ、これまで発表していた“クマ出没警戒注意報”を“クマ出没警戒警報”に引き上げました。
11月末までを警戒強化期間とし、市町村や警察と連携し注意喚起を行うとともに、県民に対し、クマの目撃情報をこまめに確認するよう求めています。
最終更新日:Thu, 07 Aug 2025 22:00:00 +0900