水不足深刻化の上越市に“まとまった雨” 被害受けた田んぼには一足遅く「悔しい」 9月10日まで断水回避の見通しも節水要請は継続

記録的な大雨となった新潟県内。8月7日、水不足が深刻化している上越市にも久しぶりにまとまった雨が降りました。
NST新潟総合テレビ

記録的な大雨となった新潟県内。8月7日、水不足が深刻化している上越市にも久しぶりにまとまった雨が降りました。

【グリーンファーム清里 保坂亮介 取締役】
「こうなる前にもうちょっと土が濡れていないといけないが、渇水の影響」

天水田でコシイブキを育てるグリーンファーム清里の保坂亮介さん。

主に雨水や雪解け水などに頼って稲作を行っていますが、今年は水不足で土がひび割れるなどの被害が発生。

今回の雨は一足遅く、本来8月下旬に行なう稲刈りをすでに7月下旬に前倒しして、収穫したコメは主食用米ではなく飼料用米に充てたといいます。

【グリーンファーム清里 保坂亮介 取締役】
「悔しい。そりゃ悔しい。もともと主食用で人に食べてもらうというつもりで作ってきたところなので」

一方、市内の主要な水源である正善寺ダムの貯水率は今回の雨でやや改善したものの、7日朝の時点で10.9%に。

市民に40%以上の節水が求められる中、この日も給水スポットには水をくみに来る市民の姿が見られました。こうした中…

【上越市 中川幹太 市長】
「引き続き、節水の徹底の取り組みが前提となるが、少なくとも9月10日までは断水を回避できると見込んでいる」

7日、中川幹太市長は消雪用の井戸の水を浄水場に引き込む配管工事が完了したことなどから9月10日まで断水を回避できるとの見通しを表明。

一方、今後も早期の貯水率の改善は難しいとして、市では引き続き、市民への節水などを呼びかけています。

最終更新日:Thu, 07 Aug 2025 22:00:00 +0900