

帰省などで祖父母とのふれあいが増える夏休みに、新潟市で親子で高齢者の体について学ぶ催しが行われました。子どもたちは介護の大変さや、やりがいを身をもって感じたようです。
8月8日、新潟市中央区で行われた『親子介護体験ツアー』。
これは県社会福祉協議会が小学生に介護への興味を持ってもらおうと企画したもので、県内の親子23組が参加しました。
体験ツアーでは、車いすの使い方を学んだり、車いすに乗っていても楽しめるレクリエーションに挑戦したりしたほか…
【長谷川珠子アナウンサー】
「児童たちは腕の関節に新聞紙を巻いて動きにくくしたり、白内障を体験できるメガネをかけて折り紙を折ったり、お金を数えたり、高齢者の日常を体験します」
普段、当たり前にできることでも高齢者の体の動きを疑似体験すると…
子ども:「めくれない」
保護者:「難しいんだね」
軍手を装着することで手先の感覚が鈍くなり、折り紙も上手に折ることができません。また、児童たちが特に不自由さを感じていたのは視覚機能の低下です。
子ども:「何円だろう。5000円?」
長谷川アナ:「それ一万円だよ」
子ども:「え?どんなことが書いてあるかとか、色が全く分からない」
80代以上の高齢者のほとんどが発症しているという白内障。その視界を体験できるメガネをかけると景色が黄色くぼやけ、色の区別がつきにくくなります。
【長谷川珠子アナウンサー(白内障の視界を体験)】
「文字書いてありますか?全く見えないです。赤いというのは分かりますが、文字が浮き出てきません」
児童たちは体の動かしづらさや耳の聞こえづらさを体験して、高齢者と接するときの心構えが変わったようです。
【子ども】
「前に何かがあるとか、こう言っているよとか、おじいちゃんたちに教えたいと思った」
【保護者】
「高齢者にとって大変なことだったり、難しいことを自分から率先してできる子になってほしい」
【子ども】
「介護の仕事は大変そうだけど、やりがいがあるなと思った」
【県社会福祉協議会 目崎幹生 参事】
「大変だということで終わらず、そこから私たちならどんなことができるんだろうと考えるきっかけの一つになれば」
児童たちは加齢による体の変化を知り、介護の仕事について理解を深めていました。
最終更新日:Tue, 12 Aug 2025 19:29:23 +0900