“林野火災”増加傾向の夏「小さな火種からあっという間に燃え広がる」 2年前には1カ月に14件発生…火の取り扱いに注意を!新潟

新潟県内では大雨の峠を越えましたが、晴れ間が続くことで消防などが懸念するのは林野火災の増加です。今年は林野火災が多く発生したおととしと気象条件が似ていることから火の取り扱いに注意を呼びかけています。
NST新潟総合テレビ

新潟県内では大雨の峠を越えましたが、晴れ間が続くことで消防などが懸念するのは林野火災の増加です。今年は林野火災が多く発生したおととしと気象条件が似ていることから火の取り扱いに注意を呼びかけています。

【新潟市消防局予防課 貝瀬東一朗 係長】
「野焼きでちょっと目を離した隙にとか、これくらいなら大丈夫だろうと投げ捨てて、タバコの吸い殻など小さな火種からあっという間に燃え広がってしまうということが実際に多数起きている」

新潟市消防局がこう危険性を話すのは林野火災。

今年2月に岩手県大船渡市で大規模な火災が発生していますが、県内では夏場に林野火災が増える傾向にあると言います。このため長岡市では8月12日…

【長岡消防署関原出張所 山岸英樹 出張所長】
「近年の異常気象により、林野火災の危険が高まることを踏まえ、隣接する柏崎市消防本部と連携強化を目的とした訓練となっている」

長岡市と柏崎市の消防本部が合同で林野火災を想定した訓練を実施。水の確保が難しく、地形や気象条件など林野火災の消火は困難を極めます。このため…

【記者リポート】
「手元の機器に映っているのは上空を飛ぶドローンの映像。現場の状況を把握して活動部隊に共有することで効果的な消火につなげます」

発煙筒で示した出火元をドローンから撮影した映像で確認。消火活動に生かしていました。

【長岡消防署関原出張所 山岸英樹 出張所長】
「地上からは確認できない延焼範囲などを上空から監視することで、どの程度延焼しているかを監視できるメリットがある」

県内では7月に新潟市秋葉区で、8月3日には村上市で林野火災が発生。

【新潟市消防局予防課 貝瀬東一朗 係長】
「やはり猛暑と7月は非常に雨が少なかった。強風だけではなく、乾燥している中、外でゴミを燃やし、そこから火災が燃え広がってしまう。そういうケースが非常に多かった」

大雨の峠を越え、晴れ間が続き、再び気温が上昇することが予想されている県内。

新潟市消防局は8月に14件もの林野火災が発生したおととしの気象状況と似ていると指摘したうえで、バーベキューや焚火など夏のレジャー中の火の取り扱いへの注意を呼びかけています。

【新潟市消防局予防課 貝瀬東一朗 係長】
「強風時、乾燥時、危険なときはそもそも燃やさないということが大事になってくるし、決して目を離さないということも非常に大事になる。小さな火種でも拡大するということを決して忘れずにいただきたい」

最終更新日:Tue, 12 Aug 2025 19:28:27 +0900