新潟県内の最低賃金“1050円”で再答申 初の“1000円超”も県労連などの異議受け審議会「急激に上げるのは難しい」

新潟市中央区で8月22日、県内の最低賃金の改定について話し合う審議会が開かれ、県内の最低賃金を1050円とすることを新潟労働局に再答申しました。
NST新潟総合テレビ

新潟市中央区で8月22日、県内の最低賃金の改定について話し合う審議会が開かれ、県内の最低賃金を1050円とすることを新潟労働局に再答申しました。

22日、新潟市中央区で開かれた、県内の最低賃金の改定について話し合う審議会。

【新潟労働局 福岡洋志 労働局長】
「異議の申し出があったので、貴会の意見を求める」

県内の最低賃金をめぐっては、6日に現在の985円から65円引き上げ、1050円とすることを審議会が新潟労働局に答申。

県労連などがさらなる引き上げを求め、異議を申し出ていました。

この申し出を受け開かれた審議会では、「去年よりも大幅に引き上げられている」、「経営者側が提示した金額に近づけるための再審議でなければ必要性がない」などとする意見が出されました。

こうした意見を踏まえ、審議会としては答申通りの決定が適当であると判断。

県内の最低賃金を1050円とすることを新潟労働局に再答申しました。

【新潟地方最低賃金審議会 長谷川雪子 会長】
「急激に賃金を上げることの難しさがある。(さらなる引き上げを)叶えたい気持ちはあるが、その通りに叶えられなかったことは非常に残念」

新潟労働局は今後、10月2日の適用に向けて各市町村や関係団体に周知していく予定です。

最終更新日:Mon, 25 Aug 2025 15:31:17 +0900