

新潟県教育委員会は25日、生徒に対するセクハラを含む不適切な行為をした下越地方の高校に勤める男性教師を減給3カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
減給3カ月の懲戒処分を受けたのは、下越地方の高校に勤める40代の男性教師です。
男性教師は去年6月、必要がないのに生徒の頭に触れたほか、自家用車で生徒を観光地などへ複数回遊びに連れて行き、その際に身体を動かす娯楽施設で生徒が動きやすいように自分の持っているジャージの着用を勧め、被害生徒が制服の上から着用し、身体を動かしている様子を動画撮影していました。
被害生徒は遊びに行ったところで撮られているのはわかっていましたが、教師と生徒という断りにくい環境の中で撮影され、恐怖、嫌悪感、苦痛、気持ち悪さを感じ、学校に常に来られなくなったということです。
男性教師は学級担任ではなく、担当教科の授業で被害生徒が学習の相談をしたのがきっかけで個別の補習を行うようになり、今回の事案が発生。
県教育委員会によりますと、男性教師の不適切行為は被害生徒が高校のスクールカウンセラーに相談したことで発覚し、男性教師は「頭に触れたのは、頑張っていたことを労うつもりで行った。被害生徒に大変申し訳なく思っている」と話し、動画について「自分も一緒に映ったものはあったようだが、必要のないものなので削除した」と話しています。
県教育委員会は「県民の皆様の学校教育に対する信頼を大きく損なうこととなり、大変申し訳なく思っております。県教育委員会としては被害生徒によりそうことを第一に対応して参ります。これまでもセクシャルハラスメントを含めた非違行為などがないよう再三にわたり指導してきたところですが、改めて非違行為の根絶にむけ、各校に対し、強く指導するとともに教職員ひとりひとりの意識を高め、県民からの信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。
県教育委員会は、8月4日に臨時校長研修会を開催しており、不適切な行為に対しての指導徹底を進めています。
最終更新日:Tue, 26 Aug 2025 22:00:00 +0900