

新潟県柏崎市で8月30日、原子力災害を想定した避難訓練が行われました。夜間にヘリコプターを使って実施した今回の訓練。課題も見えてきました。
柏崎刈羽原発で重大事故が発生、翌日以降に大雨が予想されるため夜間にヘリコプターで避難することを想定して行われた8月30日の訓練。
【記者リポート】
「停電した想定ということで、公園内の照明も全て落とされた状態。住民たちは暗く足元が悪い中、ヘリの発着場へと進んでいます」
柏崎市民12人が参加して、1次避難所からヘリコプターに乗り込むまでの手順を確認しました。訓練自体はスムーズに行われましたが…
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「なかなか、夜間(の避難は)高齢化が著しい中では厳しい部分はあるのではないか」
また、今回の訓練は当初、8月22日に行われる予定でしたが、悪天候のため延期され、さらにこの日も着陸場所が変更されるなど気象の影響を受けていました。
【参加者】
「実際に起きたとき、気象によって避難ができなくなるという懸念がある」
参加者からは気象の影響を懸念する声が上がりました。
【県 中村広栄 防災局長】
「きょうは避難先として想定しているところが、天候が思わしくなかったということで残念なことになったが、実際に起きたときには、必ず安全な他の所に避難できると考えている」
県などは今回の訓練の結果を分析し、今後の避難計画に生かす考えです。
最終更新日:Tue, 02 Sep 2025 05:00:00 +0900