クマの目撃現場を取材…エサ求め人里へ“クマ”出没急増で対策協議 不要な果樹伐採・ワナ設置「クマを寄せ付けない取り組み徹底を」新潟・長岡市

今シーズン、新潟県内各地でクマの出没やクマによる人身被害が相次いでいて自治体が対応を強化しています。クマが目撃された長岡市の現場を取材しました。
NST新潟総合テレビ
今シーズン、新潟県内各地でクマの出没やクマによる人身被害が相次いでいて自治体が対応を強化しています。クマが目撃された長岡市の現場を取材しました。 県内でクマの被害が増加する中、長岡市で9月26日、長岡市・警察・消防・猟友会が参加し、クマ出没警戒対策本部の会議が開かれました。 県の発表によりますと、今年度に入り、これまでのクマの出没件数は1100件を超え過去最多に。さらに… 【記者リポート】 「2頭のクマは小学校からほど近いこちらの市道で目撃されました。クマはその後、高架橋がある方向へと逃げていきました」 26日朝、長岡市栃尾原町で体長約1mのクマ2頭が市道上で目撃されるなど、栃尾地域でも出没件数は去年の1.6倍に。 15日には上の原町の自宅敷地内で40代男性がクマに襲われケガをする人身被害も発生しています。 その原因として挙げられているのが… 【長岡市鳥獣被害対策課 酒井億 課長】 「非常に酷暑が続いて、食べ物が少ない状況が山間地においても発生していたのではないかと推測される」 8月、県が261地点を対象に行った調査結果では、クマのエサとなるブナの実は“凶作”で、今年はエサを求めて人里に降りるクマが増えているとみられています。 こうした中、行われた26日の会議では、長岡市から不要な果樹の伐採徹底やワナの設置によるクマの捕獲を行う方針が説明されたほか、関係団体が連携してパトロールを行うことなどが確認されました。 【長岡市鳥獣被害対策課 酒井億 課長】 「一人ひとりが注意をして、クマを寄せ付けない取り組みを徹底していただいて、我々も必要な対策を講じていく」 増え続けているクマの出没。 自治体の対策強化に加え、私たちも生ゴミを屋外に放置しないなど、クマに遭わない・寄せ付けないための対応が求められます。 最終更新日:Sat, 27 Sep 2025 20:00:00 +0900