「ため池で遊ばないで」毎年20件ほどの死亡事故…“ため池”事故防止へ講習会 対策や転落時の対処方法学ぶ 新潟

コメや野菜などを育てる農業の水源として重要な役割を果たすため池ですが、その周辺では毎年のように水難事故が発生しています。新潟県見附市では10月6日、ため池の危険を伝える講習会が開かれました。

コメや野菜などを育てる農業の水源として重要な役割を果たすため池ですが、その周辺では毎年のように水難事故が発生しています。新潟県見附市では10月6日、ため池の危険を伝える講習会が開かれました。

見附市のため池で行われた水難事故の防止に向けた講習会。

6日は県内のため池管理者や地元の小学生など合わせて約70人が参加しました。

全国では、毎年20件ほどため池での死亡事故が発生していて、その危険性を伝えるため、この日は長岡技術科学大学の学生と小学校の担任などが実演を交えて説明。

ため池に転落した場合は息を大きく吸って、あお向けで浮く姿勢をつくり、岸に向かって泳ぐのが命を守るポイント。

また、傾斜があって滑りやすいのり面には、ため池の管理者が池の周囲にネットやロープを設置するなど事前の対策の大切さも伝えられました。

【教師】
「網のところだと、手でしっかり物をつかめて、足も引っかかりがあって、とても上りやすかった」

一見穏やかに見えても、水に濡れた斜面は滑って足を取られやすく、岸から少し離れるだけで一気に深くなる場所もあるため池。児童たちは実演を通して、ため池の危険性を学んだようです。

【児童】
「見た目は安全そうでも、入ってみると意外と危険」

【児童】
「(水に落ちたら)でこぼこな場所を見つけて滑らないようにしたい」

【長岡技術科学大学大学院 斎藤秀俊 教授】
「子どもたちは、ため池で遊ばない。(池の近くで遊ぶときは)学校の先生やおうちの方など大人と一緒に楽しんで」

水難事故の防止に向けた講習会は来年も開かれる予定です。

最終更新日:Tue, 07 Oct 2025 05:00:00 +0900