

プラスチック金型の製造や加工を手がける新潟県長岡市の共立精工が破産申し立ての準備に入ったことが分かった。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチによると、1988年7月に設立した共立精工は、金型の設計製作一筋で、豊富な経験とノウハウにより信頼性の高い金型を提供。熟練の技により、高精度・短納期を可能とする実績をあげ、周囲一帯に受注基盤を確立していた。
しかし、国内産業の空洞化が進む中、金型業界も市場が縮小。リーマンショック、第1次トランプ政権下の関税問題などを通し、受注はさらに落ち込み、回復に乏しい状態が続いた。また、新型コロナウイルス感染拡大時には受注活動がますます縮小、新型コロナ禍終息後も回復の足取りは弱く、今回の事態に至った。
新潟県内における新型コロナウイルスの関連破綻は205件目で、負債総額は調査中である。
最終更新日:Thu, 09 Oct 2025 05:00:00 +0900