

新潟市は去年8月、新潟市民病院で医療用麻薬の不適切な取り扱いがあったとして、女性看護師2人を懲戒処分にしたと発表しました。
懲戒処分となったのは、30代の女性看護師(減給1カ月)と20代の女性看護師(戒告)の2人です。
新潟市民病院によりますと、去年8月、成人患者に痛み止めとして投与していた医療用麻薬の残量が少なくなっていたため、30代の女性看護師が投与中の薬剤と同じ内容の処方箋を自ら作成し、20代の女性看護師にその処方内容で患者へ投与するよう指示。20代の看護師はその指示に従って投与を行いました。
本来、処方箋には医師の署名が必要ですが、2人はこの手続きを経ずに処方箋を作成し、薬剤を投与していたということです。
主治医は診察中で、2~3時間連絡が取れなかったことから、このような行為に及んだということです。
その後、主治医とは別の医師が30代の看護師が作成した処方箋を見つけ、医師の署名がないことに気づき、確認したところ今回の事案が発覚しました。
新潟市民病院は「薬剤の危険性を十分に理解している医療従事者でありながら、厳格に取り扱うべき医療用麻薬について不適切な処置を行い、市民の皆さまの信頼を著しく損なう結果となりましたことを深くお詫び申し上げます。今後は同様の事態を二度と起こさぬよう、職員に公務員および医療従事者としての自覚を徹底させ、再発防止に向けた指導を強化してまいります。」とコメントしています。
最終更新日:Fri, 10 Oct 2025 05:10:00 +0900