
東京池袋で暴走した車にはねられ、妻と娘が犠牲になった松永拓也さんが新潟県加茂市で中学生に講演し、命の大切さなどを伝えました。
10月10日、加茂市で中学生を前に講演したのは、関東交通犯罪遺族の会の松永拓也さんです。
松永さんは2019年、東京・池袋で発生した高齢ドライバーによる暴走事故で妻と当時3歳の娘を亡くしました。
【松永拓也さん】
「2人は私の隣で確実に生きていた。これがずっと続いていくと思っていた。交通事故遺族として苦しんでいる姿を多くの人が見てくれたら、誰かの意識が変わって、未来の交通事故を防げるのではないか」
松永さんは事故の悲惨さのほか、その後、自身が誹謗中傷を受けた経験をもとに、生徒たちにSNSなどでの誹謗中傷の怖さや、一度立ち止まって発信することの大切さを伝えました。
【生徒】
「無理に笑ってよと言えないけど、松永さんが少しでも笑顔になれるような社会になるといいなと思った」
【生徒】
「自分も日常的にSNSを利用していて、自転車も使っているので、守るべきところをしっかり守って利用していきたいなと思った」
【松永拓也さん】
「被害者も加害者も生まないことが社会全体にとって一番大事。一人ひとりの心がけで、そういった交通事故も誹謗中傷も防いでいける」
松永さんは今後も全国で講演活動を続けることにしています。
最終更新日:Sat, 11 Oct 2025 18:00:00 +0900