

秋の北信越高校野球大会は19日に決勝戦が行われ、新潟3位の帝京長岡が去年春以来の優勝を果たしました。春夏通じて初の甲子園出場を確実にする中、決勝戦後の芝草監督、鈴木主将、工藤投手のインタビューを詳しくお伝えします。
■芝草宇宙監督「最高のゲームをしようと…」

【芝草宇宙監督】
「本当に嬉しいです。なかなか手が届かなかったところでしたから、まずこの優勝で近づけたと思います。素晴らしい選手たちの躍動するところを見られて、ベンチから本当に頼もしく感じました。今日は2時間半、集中して見させていただきました」
Q 選手の様子は?
「本当に活気があって、みんな心から「よっしゃ」という言葉が出て、ベンチ全体全員で今日は盛り上がっていました」
Q決勝が新潟県勢同士の戦いでしたが、どのような意識、対策で臨みましたか?
「新潟県同士の戦いになったので、最高のゲームをしようと考えました。そのために今までやってきた帝京長岡の野球を思い切ってぶつけようと臨み、結果として優勝できて本当に良かったです」
Q初回から2点を取られたが?
「うちの持ち味はスチールやエンドランなど積極的に動くことが1つの持ち味としてやってきた。たとえ1つアウト、2つアウトを取られても、それもひとつの攻撃と捉えて、この攻撃を続けて、中盤、終盤に何とか点数をもぎ取って戦っていこうと選手に伝えていました。大会前のミーティングも昨日の夜にしっかり行い、たとえそういう展開になってももう一度思い切って仕掛けるように伝えていました。選手たちが中盤以降に思い切って仕掛けてくれたことで得点につながったと思います」
Q来月の明治神宮大会と来年の選抜につながってくると思いますが、これからどのようにチームを構成していきたいですか?
「高校生は1日1日どんどん上手くなり、精神的にも強くなっていきます。毎日の練習をもう一度しっかりやっていきたいと思っています」
Q監督、就任後、甲子園出場がほぼ決まりかけていますが、今の思いはいかがですか?
「先輩たちがあと一歩というところで、私の方で勝たせてあげられなかったことが続いていて、ここで先輩たちの思いが少しでも報われたかなと思います。先輩たちが作ってきた野球、帝京長岡の野球を甲子園でしっかりぶつけたいです」
■鈴木祥大主将「リベンジできてうれしい」

【鈴木祥大主将】
Q選抜も大きく近づいたと思いますが、その点はいかがですか?
「新チームになってから北信越大会優勝して神宮大会に行ってセンバツを決めることを目標にやってきて、それが達成されたので本当に嬉しいです。最後、エースの工藤がしっかり抑えてくれて、工藤がマウンドで優勝させることができてうれしいです」
Q今日の相手・日本文理についてはどうでしたか?
「県大会で悔しい結果になり、北信越大会に入る前にリベンジしようという気持ちで入ったので、決勝の舞台でリベンジできて本当に嬉しいです」
Q攻撃面で積極性が見えましたが、その意識はありましたか?
「帝京長岡の持ち味は足を絡めた攻撃で、消極的にならず積極的に行けば勝てるとミーティングで話していて、それができて良かったです。みんな思い切っていった結果が出たと思います。消極的にならずに思い切っていったことが良い結果につながったと思います」
Q神宮大会と選抜に向けての意気込みをお願いします。
「神宮大会は新チームの目標なので、全員で準備してさらにパワーアップした状態で迎えられるように過ごします。冬でさらにレベルアップして、春にはさらに一皮むけた帝京長岡を見せられるように頑張ります」
Q先輩たちがなかなか行けなかった甲子園をほぼ確実にしましたが、その思いはいかがですか?
「自分は2年の夏はあまり出ていませんが、ベンチ入りして悔しい姿を見てきました。3年生も今日来てくれて練習も手伝ってくれたので、3年生の分まで甲子園を決めてやろうという気持ちで北信越大会を戦っていた」
■工藤壱朗投手「正直驚いている」

「優勝できて嬉しいです。県3位から上がってきて、ここまで来られたのは驚きで、正直驚いています」
Qどのように準備していましたか?
「8回に失点して1点差になり少し緊張しましたが、流れのあるチームだったので、どう抑えるかを考えながらマウンドに上がりました」
Q同点の場面でマウンドに上がった時の心境は?
「調子は良かったので、自分のピッチングができれば大丈夫だろうと思い自信をもってマウンドに上がりました」
Q今日はどんな球が調子良かったですか?
「最初はストレートが良かったです」
Q 8回に失点して1点差になった後の投球は、しっかり立ち直ったという印象ですが、あの場面での意識は?
「バックを信じることと、やってきたことを冷静に投げることを心がけていた。頭を冷静にして投げれば絶対に抑えられると監督にも言われていたので、それを思い出して1回冷静になって投げました」
Q最終回のマウンドはかなり緊張したのではないですか?
「上位打線に回ってくるので3番打者に回したくないという気持ちでした。2番打者に打たれてしまいましたが、キャプテンが守ってくれてそこで2アウト目をとれたのが大きかったです」
Q優勝の瞬間の心境は?
「「ここまで来たか」という気持ちで達成感がありました。昨日勝っても自分の中で足りないものがあったのですが、そこが解放されたような感じで達成感がありました」
Q優勝の瞬間、マウンド上にみんなが集まる中で輪に入らなかったが…
「喜ぶのは試合が終わってからでいいと思いました。相手にも敬意を表して最後まで挨拶したかったので、まず相手と一緒に挨拶してから喜ぼうと思いました」
Q明治神宮大会ではどんなピッチングをしたいですか?
「この大会で成長できたところを活かし、フィールディングでの崩れやミスをなくして、体を大きくしてもっとパワーアップしたところを見せたいと思います」

Q春の選抜・甲子園のマウンドで投げることについてはいかがですか?
「ずっと目標にしていたところなので、そこに向けて練習してきました。チャンスが来そうなので、それを楽しみにしています。甲子園のレベルは上がるので、逃げずに攻めて、バックを使いながら周りを見て投げられるピッチングがしたいです」
Q最後に選抜に向けてどんな準備をしていきたいですか?
「ここからは体の勝負になると思うので、フィジカル面で体を大きくして強くして、もっと良い球を投げられるように、長いイニングを投げられるようになりたいです」