
高市首相が就任後初めて拉致被害者の家族会と面会しました。家族を前に「日朝首脳会談に臨む覚悟はできている」と語った高市首相。その姿に面会後、家族会は「全幅の信頼を寄せている」と述べました。
就任から2日、高市首相が10月23日、拉致被害者の家族会と面会しました。
【高市首相】
「横田早紀江さんにおかれましては、きのうも少し(電話で)話をしたが、直接お元気なお顔を拝見できてうれしく思う」
こう切り出した高市首相。2002年に5人の拉致被害者が帰国して以降、一人の帰国も実現していないことに「申し訳ない」と頭を下げました。そして、語ったのは…
【高市首相】
「何としても突破口を開くべく取り組んでまいろうと思っている。もちろん金正恩委員長との首脳会談に臨む覚悟もできている」
日朝首脳会談に向けた決意を「覚悟ができている」と表現しました。
面会を終えた家族からは、高市首相への期待の声が相次ぎました。
【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「結論から申し上げると、全幅の信頼を寄せているし、大きな期待を持っている。(首相と)私たちの苦しみや心の方向性はまさに同じ方向を向いている。さらにベクトルが強まっていくことを期待している」
【横田めぐみさんの母 早紀江さん】
「きっと、ご自分なりに今までこれではダメだったのだなと分かっていらっしゃるので、何か考えて動いてくださると期待している」
前任の石破首相は東京と平壌に連絡事務所を開設することを持論としていましたが、家族会は「北朝鮮の時間稼ぎに荷担することになる」と反発。
石破政権は突破口を見いだすことはできませんでした。
【高市首相】
「本日は拉致問題の解決に向けた私の強い決意を皆様にお伝えすることとともに、首相として今後、北朝鮮と向き合う、その原動力とするためにも、このような機会を設けさせていただいた」
【横田めぐみさんの母 早紀江さん】
「(高市首相には)色んな形で知恵を働かせていただいて、何とか祖国の日本の土を元気な間に踏んで家族と再会できるように、ぜひ、高市さんに母の思いを持って、解決していただきたいと願っている。どうか、よろしくお願いします」
家族会発足後14人目の首相となった高市首相。
これ以上の時間的な猶予がない中、大きな期待を背負う首相に求められるのは“家族の再会”という結果のみです。
最終更新日:Fri, 24 Oct 2025 05:00:00 +0900




