
物価やエネルギー価格が家計を圧迫する中、これから迎える冬は電気代とガス代もかさんできます。しかし、今の暮らしを見直すだけでも省エネにつながるポイントがあるようです。
新潟県長岡市出身の節約アドバイザー丸山晴美さんは、冬の省エネには4つのポイントがあると話します。
【節約アドバイザー 丸山晴美さん】
「冬の省エネのコツは窓・湿度・温度・範囲。これを意識して暖房を使うと、節電の効果が高くなる」
■ポイント〈1〉窓 “外の冷気”防ぐには?
まずは窓。
【丸山晴美さん】
「窓ガラスから外の冷気が入り込んで、せっかく暖めた温かい空気が窓ガラスを通して逃げていってしまう」
このため大切なのは、“厚手のカーテン”をしっかり閉めること。
万が一、床との間に隙間があればバスタオルを置くだけでも暖めた空気を逃がさない効果があるといいます。
暖房器具の配置にもポイントが。
【丸山晴美さん】
「暖房器具は窓側に置くことが推奨される」
暖房器具が窓ガラスからの冷気を吸い取り、暖かい空気を部屋に放出するため暖房効率が上がるということです。
■ポイント〈2〉湿度 “体感温度”UPへ湿度を高く
次に、湿度。
【丸山晴美さん】
「湿度が高くなると体感温度が上がる」
洗濯物を部屋に干したり、加湿器を使ったりするのがおすすめです。
■ポイント〈3〉温度 暖房の設定温度は“20℃”に
3つ目は、温度。寒いと、ついつい暖房器具の設定温度を上げてしまいますが…
【丸山晴美さん】
「温度を上げると、エネルギーをたくさん使う。電気やガス・灯油をより多く使ってしまう」
丸山さんが推奨する暖房器具の設定温度は20℃。それを叶えるのに必要なのが家庭での“ウォームビズ”です。
【丸山晴美さん】
「着て温める。1枚多く羽織るとか、靴下・レッグウォーマーを履くとか、ネックウォーマーをするとか、そういったこと」
■ポイント〈4〉範囲 “1つの部屋”で電気製品・暖房をシェア
ポイントの最後は、範囲。
【丸山晴美さん】
「範囲というのは温める範囲を狭くしましょうということ。個人でバラバラの部屋で生活するのではなく、1つの部屋ですべての電気製品や暖房をシェアしてするとすごく省エネになる」
■ガス節約へ“お風呂”は自動運転オフに
一方で、ガスの節約につながるのは、なんと言ってもお風呂の入り方です。
【丸山晴美さん】
「一番カギになる部分がお風呂の自動運転。ずっと保温状態が続いて湯量が減ったら足すという便利な機能でもあるが、ガス代としてはあまり節約にはならない」
湯船に入ったら自動運転を“オフ”にすること。
さらに、家族全員が時間を空けずに入浴を済ませることもガスの節約に大きな効果があります。
電気代やガス代がかさむ新潟の寒い冬…
【丸山晴美さん】
「家族がバラバラだと暖房効率も下がるし、お風呂の回転効率も下がってしまうので、ぜひ、この冬は家族仲良く過ごすことをテーマにしていただけるとよろしいかなと思う」




