
クマによる被害がとまりません。全国でクマの出没が過去最多のペースで増え続ける中、新潟県三条市では会社の玄関ドアのガラスが割られる被害がありました。近隣住民などは恐怖心を口にします。
【石原環境相】
「市街地、また里山のような所に、非常に人が生活する地域にクマが出ているので注意をぜひ国民の皆さんには払っていただきたい」
11月4日、石原環境相が呼びかけたのは、全国で相次ぐクマ被害への注意。
環境省のまとめでは今年度、9月までの全国のクマの出没件数は約2万800件で、年間で過去最多だった2023年度を大きく上回るペースとなり、人身被害が深刻な秋田では自衛隊がワナの設置などの支援に乗り出すことを決めています。
県内でも今年度、これまでの出没件数が2300件を超え、過去最多を更新する中、三条市中新では…
【記者リポート】
「こちらの会社、玄関ドアのガラスは粉々に割れてしまって、そのガラスもほとんど残っていません」
【タカハシダイカスト 高橋英士 常務】
「向こうの内側の扉を開けたら、ガラスが飛散してバラバラの状態を発見した」
被害の状況をこう語るのは、金属加工会社の常務を務める高橋英士さん。
11月3日午後2時ごろ、会社から自宅に帰宅しようとしたところ、玄関ドアのガラスが割れているのを発見。風除室にはクマのものとみられる足跡が残されていました。
【タカハシダイカスト 高橋英士 常務】
「ガラスが私の身長よりちょっと高いくらい。180cmくらい、このガラスがこれだけ粉々に割れている状態」
これは被害を確認した直後に高橋さんが撮った写真。高さ約180cm、幅約70cmのドアのガラスが粉々に砕け、破片が散乱した様子が衝撃の大きさを物語ります。
その後のクマの行方は分かっていません。
幸いこの日は会社は休日で、玄関の近くに従業員や客はいませんでしたが…
【タカハシダイカスト 高橋英士 常務】
「日中は自動ドアにして、この先のカーテンも開いているので、十分可能性はあった。やっぱり怖い、とにかく怖い」
現場周辺には多くの住宅が立ち並び、近くに住む人も恐怖心を口にします。
【近くで働く人】
「不安だなと思っていたら、まさか隣だったとはびっくり。気をつけたい」
【近くに住む人】
「怖い。学校は途中から1人で歩かないといけない。こんな住宅街まで来るとは思わなかった」
身近に迫るクマ…県はホームページで公開しているクマ出没マップを確認するなどして被害にあわないよう警戒を呼びかけています。
最終更新日:Tue, 04 Nov 2025 21:30:00 +0900




