新潟県内では約257万羽のニワトリ殺処分…“鳥インフル”が猛威振るった22年度 卵の価格や対策に変化「万全の態勢整えたい」

新潟県胎内市の養鶏場で、今シーズン県内で初めてとなる鳥インフルエンザの感染が確認されました。鳥インフルエンザが新潟県内で最も猛威を振るったのが2022年度。過去最多となる約257万羽が殺処分されています。県内で飼育されている鶏の約36%が殺処分されたことになりますが、このとき県内で何が起きていたのか、そして、その後、生まれた変化とは…。

新潟県胎内市の養鶏場で、今シーズン県内で初めてとなる鳥インフルエンザの感染が確認されました。鳥インフルエンザが新潟県内で最も猛威を振るったのが2022年度。過去最多となる約257万羽が殺処分されています。県内で飼育されている鶏の約36%が殺処分されたことになりますが、このとき県内で何が起きていたのか、そして、その後、生まれた変化とは…。

2022年度、全国、そして県内でも相次いだのが鳥インフルエンザの発生です。

県内では5か所の養鶏場で合わせて257万羽のニワトリが殺処分されました。

【杉山萌奈アナウンサー(2023年)】
「10個入り1パック178円。ただ、1年前は98円で、販売過去最高値だということです」

この影響で物価の優等生とも呼ばれてきた卵の価格に変化が…。

【買い物客(2023年)】
「(高くても)買いたい。卵があれば料理のレパートリーが増える」

鳥インフルエンザなどによって価格が高騰する状況が近年続いています。こうした教訓をもとに県内でも対策を強化。

ウイルスを持ち込む恐れが高いとされている渡り鳥の飛来を減らすため、ため池の水を抜く作業のほか、万が一の事態に備え、迅速な対応で被害を最小減に抑えられるように訓練なども実施してきました。

また、県内で今シーズン初めて感染が確認されたことを受け、国の特別天然記念物トキを間近で観察できる佐渡市の施設などでは…

【トキふれあいプラザ 金子良則 獣医師】
「警戒レベルが一つ上がって、石灰をまいたり、立ち入り禁止区域を設けたり、色々大変」

消石灰をまくなど、感染を防ぐための取り組みが続けられています。

【佐渡自然保護官事務所 北橋隆史 首席自然保護官】
「佐渡ではこれまで鳥インフルは発生していない。このままいけばいいが、いつ発生してもおかしくないと思っているので万全の態勢を整えていきたい」

今シーズン1例目が確認されたことで、各地で鳥インフルエンザへの警戒が強まっています。

最終更新日:Wed, 05 Nov 2025 05:00:00 +0900