
この週末、クマによる人身被害が相次ぎました。新潟県湯沢町では温泉街で男性がクマに襲われケガをしていて、紅葉シーズンを迎える中、観光への影響も懸念されています。
【記者リポート】
「こちらの家に住む男性が飼っているネコを探しに外に出たところ、突然茂みから出てきたクマに襲われたということです。近くにはクマのエサとなる柿の木が確認できます」
【クマに襲われた男性】
「自分で転んだが、その上にクマがバサッと」
こう語るのは11月9日午前7時半前、新発田市向中条にある自宅敷地内でクマに襲われた60代の男性。
体長1mほどのクマは男性が転倒した際に覆い被さり、そのまま逃げたということです。
【クマに襲われた男性】
「逆に言えば、ここで転んだのがよかったのかなと。このまま逃げていたら後ろから襲われていた気がする」
男性は左脇腹をツメで引っかかれましたが、軽傷で済んだということです。
【クマに襲われた男性】
「人ごとだと思っていた。やられたすぐ後は冗談だろうと思っていたが、だんだん考えてみたら九死に一生を得たというか」
同じクマかは分かりませんが、男性が襲われた10分後には200mほど離れた住宅にもクマが出没。窓ガラスにはクマが住宅の中に入ろうとしたのか、クマの足跡などが残されていました。
この相次ぐクマの出没で懸念されるのが観光への影響です。
【花角知事】
「今、紅葉シーズンだが、人が来なくなるということで、地域経済にも影響が出てくる」
北海道・東北地方知事会でこう指摘していた花角知事。
11月7日には湯沢町湯沢の宿泊施設の駐車場で宿泊客の30代男性がクマに襲われ軽傷を負っています。越後湯沢駅にほど近い温泉街にクマが出没したことで…
【観光客】
「いま、駅の入り口に目撃情報があったと書いてあった。人通りのない所には行かないようにする」
収束の気配を見せないクマの出没。観光だけでなく、様々な分野への影響が広がっています。
最終更新日:Mon, 10 Nov 2025 22:05:00 +0900



