老舗日本料理店に特別なトイレ!?桜やバラなどがデザインされた“有田焼の便器”公開「変わったものでお客をもてなしたい」新潟・加茂市

11月10日は語呂合わせで『いいトイレの日』です。これに合わせて、新潟県加茂市の老舗日本料理店では特別なトイレが公開されています。一体、何が特別なのでしょうか?

11月10日は語呂合わせで『いいトイレの日』です。これに合わせて、新潟県加茂市の老舗日本料理店では特別なトイレが公開されています。一体、何が特別なのでしょうか?

【記者リポート】
「こちら加茂市にある江戸時代から続く歴史ある料亭ですが、お客さんが使うトイレにはある特別なものが使われているそうです」

江戸末期から続く加茂市仲町にある『清雲亭 山重』。

和風で落ち着いた雰囲気が広がる老舗の日本料理店にあるという特別なものを使ったトイレとは?さっそく案内してもらうと…

【清雲亭山重 霜出朋子 女将】
「こちらが男子トイレ。陶器は有田焼になっている」

トイレに設置されていたのは、佐賀の伝統工芸品・有田焼を使った便器です。

【清雲亭山重 霜出朋子 女将】
「(先代が)有田焼の衛生器のことをテレビか何かで見て、そしてそこでひらめいた」

「変わったものでお客をもてなしたい」という思いから、先代が自ら佐賀県まで買い付けに行き、20年以上前に取り付けたという有田焼のトイレ。

【清雲亭山重 霜出朋子 女将】
「手洗い器はこの場所に特別に焼いていただいたもの、ここに山重という名前も入っている」

職人が磁器に直接手で模様を描く“染付”という技法が用いられていて、藍色の美しいバラや梅の花などがデザインされた華やかな便器や手洗い器がお客さんを出迎えます。

一方、見学に訪れた人からは…

【訪れた人】
「使うのがもったいない」

もったいないという声があがった女子トイレは、桜をモチーフにしたデザインで統一されています。

【清雲亭山重 霜出朋子 女将】
「11月10日が日本のトイレの日、11月19日が世界のトイレの日ということを今回初めて知り、このたびトイレウイークということで、このような企画を立てさせていただいた」

たくさんの人にこうした有田焼のトイレを見てもらい、日本の伝統工芸品の美しさに触れてほしいと今回初めて見学会を実施しました。

見学会は1日10人限定。1人1200円でトイレを見るだけではなく、自慢の抹茶と和菓子も堪能することができます。

【清雲亭山重 霜出朋子 女将】
「日本の伝統工芸品を近くでご覧になっていただいて、日本の良さを改めて皆さんで認識してもらえたらありがたい」

見学会は11月19日まで開催されています。

最終更新日:Wed, 12 Nov 2025 22:00:00 +0900