
新潟県の花角知事は11月14日、東京電力・柏崎刈羽原発を視察しました。再稼働議論が大詰めを迎える中、安全対策や緊急時対応訓練などを確認。再稼働の是非については「肌で感じる中で判断していく」と話しました。
14日、就任直後の2018年以来7年ぶりに柏崎刈羽原発を視察した花角知事。
【花角知事】
「核物質防護、社内の社員の意識に関わる部分、そういったものを中心にぜひ拝見させていただきたい」
【東京電力 小早川智明 社長】
「発電所が一体となり安全を高める姿、ワンチームで安全を高める姿をご覧いただき、忌憚のないご意見をいただきたいと思う」
6号機で技術的な再稼働の準備が整う中、花角知事は再稼働の是非について「近く自身の判断を示す」としていて、今回の視察を判断材料の一つとする考えです。
この日はシナリオが伏せられた状態で行われた運転員の緊急事対応訓練を確認したほか、6号機の原子炉建屋で停電時に屋外の電源車からケーブルを引き、電源を確保する訓練も視察しました。
県が行った県民意識調査では東京電力が柏崎刈羽原発を運転することを心配する声が「どちらかといえば」も含め69%にのぼる中、安全対策や緊急時対応などの状況について自身の目で確認した花角知事は…
【花角知事】
「少なくとも、セキュリティーは格段に厳しくなった。信頼を得るのは非常に時間がかかることだと思うので、そうした努力を積み重ねていく中で県民の信頼を取り戻すことができるのか、それはしっかり私どもも見ていきたい」
こう話した上で、改めて再稼働是非の判断について問われると。
【花角知事】
「(Q.今回の視察を経て、再稼働は問題ないという評価になった?)そんな簡単なものではないと思うが、こうして私自身の目で拝見して肌で感じる中で判断していこうと思う」





