
柏崎刈羽原発をめぐり、新潟県の花角知事が11月21日にも再稼働を容認する考えを示すとみられる中、テロ対策の不備が再び明らかになりました。柏崎刈羽原発でテロ対策の秘密情報を含む文書の不適切な管理が複数回確認されていたことが分かりました。
11月20日、柏崎市内で自民党県議団と会談したのは自民党東京都議団です。
【自民党東京都連 菅野弘一 幹事長】
「ぜひ、柏崎刈羽原発が再稼働していただくような時期がくることを私どもとしては大いにお願いをしたい」
幹部は東京電力柏崎刈羽原発について、電力消費地の立場から再稼働の必要性を訴えました。
【東京都議会 自民党 小松大祐 都議】
「エネルギーの最大消費地としての責務を果たすべく、新潟県の発展に向けた東京都での協力はどうあるべきなのかについてもこれから都知事と詰めていきたい」
【自民党新潟県連 岩村良一 幹事長】
「東京都連さんが動き出していただけるということは波及効果もあると思うので、より柏崎刈羽原発の理解が進んでいく方向に行けばいいと考えている」
国から再稼働への同意を求められている花角知事は21日にも臨時会見を開き、容認の考えを表明する見通しで、12月県議会に諮るとみられています。
再稼働に向けた様々な動きが活発になる一方、テロ対策をめぐり新たな不備が明らかに。
原子力規制委員会によりますと、柏崎刈羽原発で今年6月、テロ対策に関わる秘密情報を取り扱う東京電力の担当社員が必要な手続きをとらずに秘密文書を持ち出してコピーし、自分の机に保管していました。
秘密文書は決められた場所での厳重な管理が義務付けられていますが、それが守られず、同じ社員による同様の行為は複数回確認されました。
東京電力によりますと、社外への情報漏洩は確認されていないということですが、柏崎刈羽原発では2021年テロ対策の不備が相次いで発覚し、原子力規制委が事実上の運転禁止命令を出し、おととし解除された経緯があります。
【花角知事】
「知らない。(Q.判断に影響は?)事案の概要がわからないからなんとも言えない」
原子力規制委員会が今回の事案について事実確認のため検査を続けています。
最終更新日:Fri, 21 Nov 2025 05:00:00 +0900



