年末年始をお得に乗り切る“買い物術”とは?野菜・肉・魚…ポイントは早めの購入「値段上がる12月20日までに」新潟

2025年も残り1カ月を切った。25年は24年夏の天候不順の影響で、キャベツをはじめとする野菜の価格やコメの価格が上昇。家計のやりくりに頭を悩ませたという人も多いのではないだろうか?そんな中、まもなくやって来る年末年始を、少しでもお得に乗り切る方法を新潟県長岡市出身の節約アドバイザー・丸山晴美さんに聞いた。
NST新潟総合テレビ

2025年も残り1カ月を切った。25年は24年夏の天候不順の影響で、キャベツをはじめとする野菜の価格やコメの価格が上昇。家計のやりくりに頭を悩ませたという人も多いのではないだろうか?そんな中、まもなくやって来る年末年始を、少しでもお得に乗り切る方法を新潟県長岡市出身の節約アドバイザー・丸山晴美さんに聞いた。

■12月20日までに年末年始の買い物を!

節約アドバイザー 丸山晴美さん

クリスマスや年末年始などイベントが続く12月。出費も多くなる時期となるが、少しでもお得に過ごすためには、12月上旬から動くことが重要だと節約アドバイザーの丸山晴美さんは話す。

「これから怒濤のごとく、クリスマス・年越しという風にイベントがやってきて、徐々に野菜などの値段が上がってくる。早めに年末年始の準備をしないと、うまくやりくりできなくなってしまうでしょう。“12月20日まで”を1つの期間としてここで、しっかりと準備をしておきましょう」

■買い物術〈1〉野菜・キノコ

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丸山さんがまず、多くのスーパーで割り引きがある12月20日までに買ってほしいと話すのが“野菜”だ。

「小松菜や春菊・ホウレンソウ、白菜といった葉物野菜は、年明けしばらく市場が開かないので高くなってしまう。このあたりは冷凍ができるので、冷凍して、凍ったまま汁や鍋に入れたり活用できる」

10円・20円の値上げでもお会計時に「高い…」と感じることもある。

丸山さんは「意外と倍くらいになってしまう時もある。春菊が400円台という時もあった」と話す。

また、丸山さんは、葉物野菜を買う際は丸ごと購入して、切ってからジップ式の保存袋に入れて冷凍保存するのがおすすめだという。

さらに、「キノコも値段が上がる。普段は特売などで安くなっていたりするが、やはりお正月価格で高くなりがち」だと指摘。

鍋などで活躍する葉物野菜やキノコ類、レンコン・サトイモ・大根などの根菜類は、おせちやお雑煮といった正月需要で価格が上がりやすい野菜です。お正月価格になる前の20日前までに買うのがオススメだ。

■買い物術〈2〉肉・野菜

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また、夕食の主役となる“肉”や“魚”にも節約ポイントがあるという。

「これからクリスマスにかけてお肉の並びが変わってくる。クリスマスになると鶏肉が増えてくるが、そこから徐々に年末年始のご馳走需要のため、お肉や魚介類が高級仕様に変わっててくる」

比較的手に取りやすく“節約お肉”と呼ばれる豚こま肉や鶏むね肉は、年末にかけて売り場面積が狭くなる傾向があるため、丸山さんは12月20日までに、豚こま肉やとりむね肉を安い時に買って小分けしてから冷凍保存することを推奨する。

そして、おせち料理に重宝するいくらや数の子も、パッケージが豪華になり価格もあがるため、早めに購入して、冷凍保存するのがオススメだ。

「数の子もそのまま冷凍すると乾燥してしまうので、味付けをして冷凍しておくと乾燥しないのでおいしくいただける」

■買い物術〈3〉乾物

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このほか、黒豆や小豆、昆布、干しシイタケなどの乾物も、お正月仕様の割高商品が多くなるため、高くなってしまう前に購入してほしいと呼びかける。

「お正月といえば乾物。昆布やシイタケなど色々使うと思うが、これもやはり年末になると高級ラインが出てくる。しかも、安いものから売れていく傾向がある。その直前で買おうとなると、高いものを買わざるを得ない状況になる可能性があるので、やはりセールとかのタイミングを狙って準備しておくと、慌てずに高値掴みせずに済む」

■ラストチャンスは12月31日!?

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ここまでは“早めの購入”を推奨してきた丸山さんだが、12月20日までに用意できなかった人にもお得に買い物が出来るラストチャンスがあるという。それが12月31日だ。

「最近のスーパーは、1月1日、2日、3日など正月休みとするところが増えてきている。そうなるとスーパーは休み前に売り切りたいため、生鮮食品や年越しそばが12月31日に投げ売りになる」

ただ、丸山さんは「無計画に買い込んでいると予算オーバーになったり、食べきれず無駄になってしまったりすることもある。よく検討して必要な物だけを買って冷蔵・冷凍保存することが大切」とも話している。

出費が増える年末年始。買い物方法を工夫してお得に乗り切りたいところだ。

丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。

最終更新日:Tue, 09 Dec 2025 16:00:00 +0900