
12月新潟県議会は12月9日から常任委員会が開かれ、東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を前提とした補正予算案や再稼働を容認するとした花角知事の判断などについて、委員から多くの質疑が相次ぎました。
【市民団体の陳情】
「知事は県民に公約を示して県民から選ばれています。信は県民に直接問うべきです。議会の信任ではありません」
再稼働に反対する3団体からの陳情で始まったのは、県防災局の補正予算案について議論する厚生環境委員会。
この中で多くの委員が追求したのは、花角知事が再稼働容認の判断を示した柏崎刈羽原発をめぐる県へのメリットや重大事故時の対応について。
【自民党 柄沢正三 県議】
「例えば6号機・7号機が動くと、毎年2000億の黒字になる。(県への資金拠出を)10年で終わるものではないと、もう一度、東電に念を押してしっかりと確約させる」
【未来にいがた 牧田正樹 県議】
「国も実働組織、避難の時にバスなどを要請するということになっているようだが、具体的な細かい計画ができていない。そういうのをどこまで(再稼働を)了解する前に詰めていくのか」
委員からの質疑の答弁は担当部局が行うため、委員の質問も代表質問などに比べ細かい内容に。
【県防災局 森永正幸 危機管理監】
「国に対しては、県民の安心につながるように、国が責任を持って確実に実施すると、対応するんだということについては明確にしていただきたいなというふうに思っている」
県民意識調査で再稼働に対する賛否が分かれているため、12月補正予算案に盛り込まれた広報費で配布するリーフレットの内容についても言及がありました。
【自民党 皆川雄二 県議】
「どちらが正しくて、どちらが間違っているかというのは、常にこの議論だと思っている。我々は疑って質疑を行うわけだが、きょうの議論がどこまで載るかは分からないがこうしたものをきちんと加味して、リーフレットを作成していただければ」
12月22日に閉会する予定の12月県議会。花角知事が議会に諮っている自身の信任・不信任については最終日の採決の前にその方法が示されます。
最終更新日:Wed, 10 Dec 2025 05:00:00 +0900




