名刺や自費出版も請け負う地域密着型の印刷会社が破産 ペーパーレス化が新型コロナ禍で加速し事業規模が縮小 負債は約8000万円 新潟・中央区

地域密着型の印刷会社である新潟市中央区のコーエイ印刷が、新潟地裁へ自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。
NST新潟総合テレビ

地域密着型の印刷会社である新潟市中央区のコーエイ印刷が、新潟地裁へ自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。

民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店などによると、1975年6月に創業し、1976年12月に法人改組されたコーエイ印刷は、官公庁を主な得意先として、名刺や挨拶状、各種帳票、カタログなどの商業印刷を行ってきた。また、自費出版、自分史、社史、記念誌、講演集、随筆、歌集、写真集などの出版物についても、取材、テープ起こし、編集、出版まで一貫したサービスを提供し、2019年12月期には年売上高約1億円を計上していた。

しかし、ペーパーレス化が新型コロナウイルス発生により加速すると事業規模が縮小。売上が不足する中、2024年12月期の売上は約8000万円まで低下し、損益面では500万円の最終赤字を計上していた。

2025年10月には代表が入院、11月には他界したこともあり、事業継続を断念した。

負債は約8000万円の見込みだという。

最終更新日:Fri, 19 Dec 2025 05:00:00 +0900