147棟焼いた“糸魚川大火”から9年…水不足に備え補給訓練「経験していない職員も習熟を」新潟

147棟を焼いた糸魚川大火から12月22日で9年です。新潟県糸魚川市では消防などが、延焼が続き、水が不足した場合に備えた訓練を行いました。

147棟を焼いた糸魚川大火から12月22日で9年です。新潟県糸魚川市では消防などが、延焼が続き、水が不足した場合に備えた訓練を行いました。

2016年12月22日に発生した糸魚川大火。ラーメン店から出た火が強風で広がり、住宅など147棟を焼き、鎮火には約30時間を要しました。あれから9年…。

【糸魚川市消防本部】
「実際に駅北大火(糸魚川大火)を経験していない職員もいるので、きょうは駅北大火後に整備された防災水利の取り扱いをしっかり習熟していただきたい」

22日、消防などは延焼が続くなどして必要な水が不足した場合に備え、消雪用の井戸から防火水槽に水を補給する訓練を行いました。

訓練に参加した消防職員20人のうち5人は糸魚川大火後に採用されていて、若手の職員が手順を習熟することも訓練の重要な狙いの一つです。

一方、11月には大分県で187棟を焼く大規模火災が発生。被害の拡大には木造住宅の密集や強風といった糸魚川大火と同様の要因が挙げられています。

【糸魚川市消防署 武藤悟 署長】
「その(糸魚川大火の)検証を全国にも発信してきたつもりだが、また11月、大分県で起きてしまった。改めて気象状況が火災の起きやすい状況になれば、あのような火災が起きるのだということを改めて身にしみた」

大規模火災を繰り返さないための努力が9年経った今も緊張感を持って続けられています。

最終更新日:Mon, 22 Dec 2025 22:00:00 +0900