
持続可能な脱炭素社会の実現に向け12月22日、新潟市と東京大学の研究センターが連携協定を結びました。
環境・エネルギー分野で互いの資源を共有しながら実験や人材育成に取り組んでいく方針で、中でも注目されるのがヨウ素を材料とする“ペロブスカイト太陽電池”です。
【氏田陽菜アナウンサー】
「こちらの太陽電池は薄くて軽いだけでなく、自由自在に曲げられます」
形を変えられる性質から農業用ハウスの屋根など様々な場所に設置できるペロブスカイト太陽電池。
従来の太陽電池と同じように光を吸収することで電気が生まれますが、曇りの日や室内の明かりでも発電できるため、日照時間が短い県内でも効率的なエネルギーの供給が見込まれます。
新潟市は電池を作るのに欠かせないヨウ素の産地であることから、新たな産業振興の観点でもその普及に期待がかかります。
【東京大学先端科学技術研究センター 杉山正和 所長】
「材料から太陽電池のデバイスシステムまでが地域の中で完結し、その地域ならではのシステムで皆様方が脱炭素の生活を構築できる」
【新潟市 中原八一 市長】
「原材料のヨウ素の産地ということで、これからの可能性に大変期待している」
新潟市などは来年1月、ペロブスカイト太陽電池の理解促進に向けたシンポジウムの開催を予定しています。
最終更新日:Tue, 23 Dec 2025 05:00:00 +0900



