西堀ローサ“真の価値”は?有識者が検討へ 地下街・駐車場すべて活用した場合のコストは約130億円に「多様な意見を」新潟市

新潟市は12月23日、旧西堀ローサの利活用について客観的な視点から検証する有識者会議の設置を発表。中原市長は「施設の真の価値を検討してもらう」としています。

新潟市は12月23日、旧西堀ローサの利活用について客観的な視点から検証する有識者会議の設置を発表。中原市長は「施設の真の価値を検討してもらう」としています。

地下商店街・旧西堀ローサは今年3月に営業を終了し、その後、市有化されました。

今後の利活用に向け実施した実現可能性調査では、今後30年間の利用を前提に複数のパターンでコストと収益を試算。

すべてのパターンで赤字が見込まれていますが、地下街と地下駐車場をすべて活用した場合、修繕費なども含めたコストは約130億円。収益は68億円と予想され、約63億円の赤字に。

駐車場のみを活用した場合は約13億円の赤字で、赤字幅は最も小さくなっています。

新潟市の中原市長は23日、こうした調査結果を参考にしながら、旧西堀ローサの価値や公共投資の妥当性などを客観的に検証するための有識者会議の設置を発表しました。土木や都市経営などの専門家5人で構成されます。

【新潟市 中原八一 市長】
「私たちが新潟市の中心部に持って、かつてはにぎわいをつくってきた西堀ローサの真の価値はどこにあるのかを検討するために、多様な様々なご意見をいただけるメンバーになったのではないか」

有識者会議は来年度、数回の会議を経て、約1年後、新潟市に提言を示す予定です。

最終更新日:Wed, 24 Dec 2025 05:00:00 +0900