

新潟県長岡市の老舗旅館「まつや」が、11月に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことが分かった。
民間の信用調査会社・帝国データバンク長岡支店によると、1970年に創業し、2000年4月に法人改組されたまつやは、夏には地元の人や観光客でにぎわう野積海水浴場からも近く、かやぶき屋根の古民家風旅館として県内外の海水浴客に利用されており、海の家も手がけるなど、長年にわたる営業により、相応の知名度を有していた。
しかし、2020年以降は新型コロナウイルスの影響により宿泊者数が減少し、アフターコロナ移行後も客足の回復が遅れるなど業況は低調に推移。2025年6月期の年収入高は約2500万円にとどまり、収益状況も悪化していた。
また、過年度の借り入れ負担も重く、今後も業況改善の見通しが立たないことから、事業継続を断念した。負債は現在調査中である。




