「死活問題」米どころの農作業所が雪の重みで破損…思い出育んできた場所も解体方針で涙ぐむ姿「米作りのため雪は恵みと思っていたが…」

これまでの大雪により除雪作業中の事故などが相次いでいます。新潟県内の死傷者数は200人を超えました。また建物被害も相次いで魚沼市ではコメの保管などを行う農作業所が破損する被害が発生。所有者が対応に追われています。

これまでの大雪により除雪作業中の事故などが相次いでいます。新潟県内の死傷者数は200人を超えました。また建物被害も相次いで魚沼市ではコメの保管などを行う農作業所が破損する被害が発生。所有者が対応に追われています。

晴れものぞき、気温が上昇した2月5日の県内。

上越市高田で11.7℃となるなど8つの観測地点で最高気温が10℃を上回り、屋根からの落雪などに注意が必要な状況に。

その一方で、これまでに降り積もった雪の除雪作業に追われる地域では事故が相次いでいます。

【記者リポート】
「よく見ると屋根の上にスコップが残っています

上越市では上越市三和区では2月4日、住宅の軒下の雪の中から北川清剛さん(76)の遺体が見つかりました。

【近隣住民】
「屋根にシャベルがあった。屋根でシャベルで(雪を)落としていて、そのまま落ちたのか」

警察は屋根の雪下ろし中の転落事故とみて死因などを調べています。

今シーズン、県内では雪による死傷者が201人に。また、建物被害も増えています。

【入広瀬 佐藤貞 代表】
「落ちた雪が建物の両側の柱を外から中に破ったという状況」

魚沼市にある農業法人の作業所。ここでは種まきや苗を育てる作業収穫後の検査や保管までコメに関する作業が行われてきました。

それが2月2日の夜に屋根から落ちた雪の重みと衝撃で被害を受けたのです。その瞬間と思われる映像を防犯カメラが捉えていました。

【入広瀬 佐藤貞 代表】
「大げさでなく死活問題。ここでやっていた作業、この建物を使えないと、春からの仕事をどうするかというのは白紙の状態」

現在は保管されていた約150俵のコメの運び出しを急いでいます。

【入広瀬 佐藤貞 代表】
「ゆがんだ影響でシャッターが開かなくなっている。フォークリフトで乗せることができないので、みんな手作業」

豪雪で知られる地域ではありますが、2012年の開設以降作業所が雪で被害を受けるのは初めてのこと。

気温が低く、屋根から自然に落ちるはずの雪が落ちづらくなっていたため対策を講じようとした矢先の被害でした。

【入広瀬 佐藤貞 代表】
「(雪が落ちず)まずいなと思って、2階にストーブを持ち上げて炊いたりしたが、なかなか効果が出なくてジェットヒーターを注文して来た。来た前の日に落ちてしまった」

作業所の破損は経営に影響が出るだけなく、ここで育んできた思い出との別れももたらしました。

【入広瀬 佐藤貞 代表】
「収穫時期はコメをいっぱい並べて、コメの芽を作って、子どもたちと遊んだり、みんなで成長してきた建物だった」

今後、この作業所は解体する方針だということです。

【入広瀬 佐藤貞 代表】
「雪国の暮らしは大変だけど、雪がなければこの地域でコメ作りもできないし、大変だけど雪は恵みだなとずっと思っていたんだけど…」

ただ、2月6日からは次第に寒気が流れ込むため、山沿いを中心に平地でも大雪となる見込みで、除雪作業中の事故や建物の倒壊などには注意が必要です。

最終更新日:Thu, 05 Feb 2026 18:53:02 +0900