【ミラノ五輪・スノボHP】山田琉聖が銅メダル獲得「ルーティーン評価されてうれしい」 ケガ抱えながら挑み続けた平野歩夢は7位「さらに強い姿を」

ミラノ・コルティナオリンピック、スノーボード男子ハープパイプの決勝が日本時間の2月14日未明行われました。ケガを抱え出場した新潟県村上市出身の平野歩夢選手が7位、そして妙高市の専門学校に通う山田琉聖選手が銅メダルを獲得しました。

ミラノ・コルティナオリンピック、スノーボード男子ハープパイプの決勝が日本時間の2月14日未明行われました。ケガを抱え出場した新潟県村上市出身の平野歩夢選手が7位、そして妙高市の専門学校に通う山田琉聖選手が銅メダルを獲得しました。

■平野歩夢 ケガ抱えながらも大技披露

日本時間の2月14日未明に行われたスノーボード男子ハーフパイプの決勝の舞台に立った前回王者・平野歩夢。

【実況】
「4大会連続で決勝に進んできました。まだ大ケガから27日。骨盤の痛みはあります、ひざの感覚も戻っていません。ただ、覚悟を決めて臨む決勝です」

【記者リポート】
「平野歩夢選手の地元・村上市のパブリックビューイング会場には多くの人が詰めかけて、遠くイタリアの地に熱いエールを送ります」

未明にも関わらず約200人が詰めかけた村上市のパブリックビューイング会場。

【平野選手の叔母】
「この大会に向けてずっと積み上げてきていたので、一番は本人が納得できる滑りができれば」

【平野選手の祖母】
「精いっぱい歩夢がやってきたことをやってもらいたい」

【平野歩夢 選手】
「ケガをして、それで終わりではいられない。少しの可能性でもあれば、ここに立ちたいと思っていた」

骨盤の骨折など大ケガを負いながらも覚悟を持って臨んだ決勝の1本目。

【実況】
「フロントサイドダブルコーク1260、あ~」

失敗に終わりますが、ここでリプレイを確認した実況・解説の2人が驚いたのは…

【実況】
「これフロントサイド6ですよね」

【解説】
「平野選手も攻めていますね。クリーン過ぎて1260に見えました」

【実況】
「4回転半、勝負をかけてきました」

オリンピックで初披露となる4回転半の大技、フロントサイドダブルコーク1620に挑戦していたのです。

15歳のオリンピック出場から常に挑戦を続けてきた平野。オリンピック史上初となる4回転の連続技を成功させると、3度目のオリンピックでは誰もなしえなかったルーティーンで憧れ続けたレジェンド、ショーンホワイトを破り、金メダルを獲得。

さらに、今回のオリンピックでも…

【平野歩夢 選手】
「技名とかまでは言えないが、最後に出したいトリックがある。それをパフォーマンスできれば」

新たな技に挑戦することを明かしていました。そして…


【平野歩夢 選手】
「これまでやってきた時間だったり、積み上げてきたものだったり、自分の負けず嫌いだったり、そういうプライドがないと戦っていけない世界なので」

プライドを持ち臨んだ決勝の2本目。

【平野歩夢 選手】
「できる限界は今の状態で出し切れたのかなと思っている」

【実況】
「フロントサイドダブルコーク1620。バックサイドダブルコーク1260。最後、フロントサイドトリプルコーク1440きた。信じられない、なんという精神力、なんという集中力だ」

オリンピックで初投入した新技を決めると、最後には北京大会でも決めたトリプルコーク1440も成功。ケガを抱えながらも圧巻の滑りを披露しますが、得点は伸びず結果は7位。

【PV観客】
「1回目も2回目・3回目も本当に諦めていない。闘志が燃えていて、この人、金をとる気でいるというのを見て、そこが一番胸がグッとなった」

【平野選手の祖母】
「1本滑ってくれたことがうれしかった。それだけで十分。頑張ったねと言いたい」

【平野歩夢 選手】
「無事、生きて帰ってこられてよかったなって。本当それだけ。この悔しさだったり、結果を受け入れて、またゼロから積み上げて、さらに強い姿を届けられたら」

■山田琉聖 唯一無二のルーティーンで銅メダル獲得

一方、平野歩夢を筆頭に高回転時代を迎える中、自分だけの滑りを追及し続けたのが…

【実況】
「予選3位日本の山田琉聖・19歳。予選は圧倒的な高さがありました」

妙高市の専門学校に通う山田琉聖。関係者が期待するのも、その独創性のある滑りです。

【専門学校の先生】
「彼が今までやってきたオリジナルトリックが世界のジャッジ基準とかみ合ってきている。評価が高い印象があるので、まさにトレンドを作っている側の選手」

トレンドを作る19歳の決勝1本目。

【実況】
「バックサイドダブルマックツイスト、さらにスイッチバックのダブルマックツイスト続けた。スイッチバックダブルアーリーチャック。両手を掲げた。5.5m、今宵も空を飛びました」

92.00をたたきだし1本目を終えてトップに踊り出ます。そして、2本目には…

【解説】
「スイッチアーリーロデオとか誰もやっていないし、いきなりやられてもこの解説ついていけないです」

得点を伸ばすためにルーティーンを変更。これは失敗に終わりますが、3位で迎えた決勝の3本目。

【山田琉聖 選手】
「スイッチのアーリーロデオもこのオリンピックに向けて3~4年前からずっと考えていたルーティーンの一つ」

唯一無二のルーティーンで1本目と同じ92.00をマーク。初出場のオリンピックで見事、銅メダルを獲得しました。

【同級生】
「トレーニングを頑張っているのをずっと見ていたので、めっちゃうれしい」

【同級生】
「彼なりのスタイルを持ちながら銅メダルという結果だったが、しっかりと決めてきて、メダルを持ってきてくれるような力強いランを見られてよかった」

現地に駆けつけた家族とも喜びを分かちあった19歳。

【山田琉聖 選手】
「みんなに銅メダルをかけることができたのでよかったなと思う。本当に難易度の高い大会だったと思うが、その中でトリプルを一発もいれない自分のルーティーンがちゃんと評価されたのが一番うれしかった」

2人のオリンピックはこれで幕を下ろしましたが、次の4年へ再び挑戦の日々が始まります。

最終更新日:Mon, 16 Feb 2026 18:42:49 +0900