
新潟県村上市で、街歩きをしながら昔の趣を色濃く残す庭を巡る、春の庭めぐりが始まりました。満開のツツジや若葉の新緑が初夏の訪れを告げています。
【桶屋美圭アナウンサー】
「新緑の美しい季節となりました。城下町ならではの風情を感じます。ここ村上市では、この時期ならではの景色を楽しむイベントが始まりました」
5月1日、村上市で始まったのは『春の庭百景めぐり』です。
4年ぶりに通常の規模で開催される今年は、約50の町屋や武家屋敷が無料で庭を公開しています。
壁で囲まれた小さな庭(=坪庭)を眺めることができる村上茶の老舗・冨士美園。
この坪庭も町屋の特徴が理由でつくられたものです。
【冨士美園 飯島剛志 代表取締役】
「隣とくっついて家が建っているので、真ん中に明かり取りがあれば、隣の家も明るくなるし、うちも明るくなる」
冨士美園では、お茶を楽しみながら新緑の庭園を楽しめます。
さらに、普通のイベントは異なる点があります。
【庭の会 益田茂彦 会長代理】
「普通のお宅のお庭が大変素晴らしい」
個人の自宅で丹精込めて整えられた庭や盆栽も特別に見学可能することができるのです。
【桶屋美圭アナウンサー】
「こちらには、垣根一面に赤や白ピンクなどの色鮮やかなツツジが咲き誇っています。後ろは、木々が青々と生い茂る山。こちらも百景のうちの一つです」
臥牛山の麓にある岸家では、見頃を迎えた色とりどりのツツジが古き良き中庭に彩りを添えています。
庭から城下町の文化を学べるこのイベントに県外からの観光客も…
【愛知からの観光客】
「庭は確かに外から見て綺麗だなと思うことはあるが、中からまじまじと見ることはあまりないので、素晴らしいイベントだと思う」
【庭の会 益田茂彦 会長代理】
「自分の生き様・心意気を示すものだと思って手入れしていると思う。それを感じてもらえればいいなと思っている」
『春の庭百景めぐり』は5月31日まで、午前9時~午後5時まで公開されます。