
大型連休、コメの生産者に休みはなく田植えはピークを迎えています。新潟市では、東京に住む親族が4年ぶりに手伝いにくるなど、一家総出で田植えにあたる様子がありました。
【記者リポート】
「新潟市内の田んぼでもあちらこちらで田植機が動いています。連休中は家族総出で田植え作業にあたるという農家も多いのではないでしょうか」
新潟市江南区でも田植えに汗を流す様子が見られました。
【松村キャスター】
「新潟市江南区、今井さんの田んぼです3世代10人ほどが集まって田植えを行っています」
兼業農家の今井清光さん。
約2ヘクタールの田んぼでコシヒカリとこしいぶきを生産しています。
【今井清光さん】
「田植えの時、1年1回しか集まらないので、にぎやかで楽しい一日になりそうですね」
3世代での田植え。毎日、今井さんのコメを食べているという小学生の孫も大活躍!ブラシや機械を使って手際よく育苗箱を洗っていきます。
【孫】
「毎年お手伝いしているから『疲れたな』みたいなのはないかな」
作業の合間にも目を細める今井さん。
実は、今年の田植え…
【東京の親族】
「久しぶりだよね、4年ぶり」
「年寄りを楽させてあげないと」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で帰省を控えていた東京に暮らす今井さんの甥一家が4年ぶりに帰省。
総勢13人での田植えとなりました。
【東京の親族】
「みんな変わってなくて良かったなと思いました」
「久しぶりにお会いできて私たちも田植えを含め楽しみにしていた。やったことがないことだったので、子どもたちも含めて良い経験だと思っている」
3世代のチームワークを生かし一日で田植えを終わらせる予定と話す今井さん一家。
【今井清光さん】
「阿賀野川の冷たい水が来るので(コメは)おいしいと思う」
今井さんの田んぼから車で数分…
真剣な表情で田植機を操作していたのは風間達希さん25歳です。
【風間達希さん】
「機械の操作ミスとかないように、あと真っ直ぐキレイに植えられるように心がけて頑張ろうと思っていた」
父の指導を受けながら、この春でコメの生産者として6年目を迎えました。
この地域では最も若手だという風間さん。
【風間達希さん】
「後継者がいないのはどの県でも問題だと思うが、そういったところで自分が少しでも力になれるようにというのは常に心がけている」
仕事をする上での一番の喜びを聞くと。
【風間達希さん】
「食べてもらって『おいしかったよ』と言ってもらえる、とすごく励みになります」
秋に聞かれるその一言を楽しみに田植えはいまピークを迎えています。