「何ら変わりない」5類移行で緊張高まる高齢者施設 面会方法に変化も“家族の理解”必要

5月8日、5類に移行した新型コロナウイルス。

NST新潟総合テレビ
5月8日、5類に移行した新型コロナウイルス。

【松村道子キャスター】
「新潟県見附市の高齢者施設です。5類に移行しましたが、ウイルスを持ち込まないという点で、職員の緊張感はむしろ高まっているということです」

高齢者施設では、施設内にウイルスを持ち込まないこと、感染を拡大させないことに変わらずに気を配り続けています。

【ケアガーデン新幸 藤井文恵 施設長】
「マスクを着用していない人が増えて、それはいいことだが、私たちは『もし自分が罹患してしまったら』という考えのなかで生活しているので、そうしたところでの(世間との)ギャップは感じる」

こちらの施設では、職員への行動制限は行っていませんが、5類移行を前に、改めて外出時のマスク着用を推奨することや体調不良の際には抗原検査をするよう呼びかけました。

8日から唯一、緩やかになったのは、入所者と家族との面会方法です。

これまでは、玄関の内と外で面会を行っていましたが、室内に面会スペースを設けました。入所者との距離が近くなった分、必要なのは、面会に訪れる家族の理解です。

【ケアガーデン新幸 藤井文恵 施設長】
「面会について『5類になると緩和されて部屋に行けるんですか?』『マスクをとって行ってもいいですか?』という連絡をもらうが、『そういうことはできません』と言うと、『5類なのに変わらないんですか?』という厳しい言葉をいただくこともある」

室内で面会できる一方、入所者の手を握るなどの身体接触はできません。

【ケアガーデン新幸 藤井文恵 施設長】
「現に罹患した方(利用者)が回復したとはいえ、体が弱るのを職員は見ている。5類移行前、5類移行後で何ら変わりがないということは知っていただきたい」