
年内の解散総選挙の可能性も取りざたされる中、自民党県連が新たな役員体制を議論しました。4月の県議選で現職幹事長が落選し、組織の立て直しが急がれますが、簡単ではないようです。
5月15日、新潟市中央区のホテルで開かれた自民党県連の役員選考委員会。
【自民党県連 高鳥修一 会長】
「選挙区によっては厳しい結果が出たことも、真摯に受け止めていかなければいけない」
自民党は4月の県議選で定数の過半数を維持した一方、桜井甚一幹事長が落選。
選挙を取り仕切る現職幹事長が敗れ、県連の基盤のもろさが指摘される中、組織の立て直しへ、新たな役員体制が注目されていましたが…
【自民党県連 桜井甚一 幹事長】(今月9日)
「鋭意努力はしていますが、なかなか…100点満点の人事はありませんから」
県連内で様々な意見があがり、調整は難航。
こうした中、迎えた15日の選考委員会では、現在の執行部の案として、会長は高鳥修一衆院議員の続投。
三役には、幹事長に岩村良一県議、政調会長に高橋直揮県議、総務会長に皆川雄二県議をあてる人事が提案されました。
しかし、非公開の会議終了後…
【自民党県連 桜井甚一 幹事長】(今月9日)
「意見が結構あったので、総務会長だけは仕切り直し。私の力不足を痛感している」
議会の多数を占め、議長と副議長を当選回数や年齢順で選んできた自民党。
総務会長に名前が挙がった皆川県議は今年、副議長に就く順番で、党の役員からは外れるのが通例です。
それでも、ささやかれる解散総選挙を見据え、党務で実績のある皆川さんを役員に据えたい現執行部と、通例を崩すべきでないという出席者の間で議論が紛糾し、総務会長のみ継続協議という異例の結論となりました。
【自民党県連 高鳥修一 会長】
「はっきり反対というわけではなくて、議会人事との関係がどうなるんでしょうかということが主な論点だった。しっかり連携して、県連としてさらに前に進んでいきたい」
一枚岩で組織の立て直しを図れるのか、県連は20日の県連大会までに議論をまとめ、正式決定する方針です。