
5月21日に開かれる水泳大会に向け、新潟市のプールで90歳と87歳、2人の女性スイマーが調整を行っています。目標を胸に、泳ぎを楽しむ姿は輝きに満ちていました。
新潟市のスイミングスクールに通う太田雅子さん(90)と宝住絹子さん(87)。
【松村道子キャスター】
「遠泳を得意としている太田さん。新潟県マスターズ・背泳ぎ25mの大会記録を持っている宝住さん。2人とも力強く泳いでいきます」
一日に1000mを泳ぐこともあるという90歳の太田さんは今回、大会に初挑戦。90歳以上の部の100m自由形などに出場します。
【太田雅子さん】
「ターンとかで、みっともないのは嫌だなと思って、ちょっと前に教えてもらった。それがちゃんとできればいいなと思っている」
90歳での大会初出場については…
【太田雅子さん】
「理屈として、90歳までくると、友達はみんなあの世だから。そういう年なんだよね。そうしたら『できるだけ楽しもうよ』と思って」
一方、87歳の宝住さんは、水泳が生活の柱に。胸にあるのは、2021年に亡くなった夫から送られた言葉です。
【宝住絹子さん】
「火・水・木・金・土・日までダッシュ(スイミングスクール)に通っているから、『お前はダッシュが好きなんだな』、『俺が死んでもダッシュだけはやめるな』と。それで去年は大会に出た」
去年、初出場ながら85歳~89歳の背泳ぎ25mで大会新記録を樹立。今回も同じ種目に出場します。
【宝住絹子さん】
「去年より1秒でも早ければそれが一番いいが、ただ満足に、向こう岸までタッチできるのを願っている」
いよいよ2日後に迫った大会。
【太田雅子さん】
「自分でやっているはずのものを、ちゃんと人前でできればいい」
【宝住絹子さん】
「この間習ったのは『魚のように』と」
【太田さん・宝住さん】
「魚のように」
魚のように、そして、自分らしく泳ぐつもりです。