
東北電力を含む電力大手7社が、来月から一般家庭の電気料金を値上げします。新潟市のスタジアムも、ここ数年、電気料金の値上げの影響を大きく受けています。
【松村道子キャスター】
「Jリーグの公式戦が行われるデンカビッグスワンスタジアムです。この大きな施設の運営を支えているのもやはり電気です」
6月の値上げは対象外ですが、デンカビッグスワンも電気料金の高騰に悩まされています。
2021年に2400万円だった年間の電気料金が2022年は3600万円と1.5倍に。
【デンカビッグスワンスタジアム管理所 本間初雄課長】
「(過去)一番高いので(電気代は)一番ピークになっています」
スポーツの舞台を整えるために必要な様々な電気。最も電気料金が掛かるのは空調です。
その日の外気に合わせ、選手が心地よく過ごせる室温に設定する必要があり、モニターでそれぞれの部屋のリアルタイムの室温を監視しています。
【デンカビッグスワンスタジアム設備監視員 嶋史郎さん】
「気温が高ければ下げますし、試合終了後のクールダウンでも必要なので(室内温度を)下げます」
そして空調の次に電気を使うのが。
【デンカビッグスワンスタジアム管理所 本間初雄課長】
「24日もナイター照明になる。そちらも電気代の掛かる要素になるかもしれません」
夏場のナイトゲームを支える照明は、現在、省電力を叶えるLEDへの取り換えが進んでいます。
【デンカビッグスワンスタジアム管理所 本間初雄課長】
「(バックスタンド側の)中央から右側と正面側すべてがLEDになっている。水銀灯のときより60%くらいに低減されると思う」
こうした施設の改修と同時に行われているのが地道な節電です。廊下の照明を間引いているほか…
【松村道子キャスター】
「もうひとつの節電対策がエレベーターですこちら2基あるが大きな試合などがないときは一基のみを稼働させるように設定している」
ときに数万人という観客が訪れるスタジアム。
【デンカビッグスワンスタジアム管理所 本間初雄課長】
「お客様第一に運営するのが大前提」
観客の安全を妨げない範囲での節電に苦慮しながら、電気料金の高騰と向き合っています。