全国“最高齢首長”89歳町長が10期目へ出馬表明 健康・多選の懸念も「全く心配ない」【出雲崎町】

89歳の町長が10回目の当選を目指します。来年2月の任期満了に伴い行われる新潟県出雲崎町長選挙に全国の首長の最高齢・小林則幸町長が立候補する意向を表明しました。
89歳の町長が10回目の当選を目指します。来年2月の任期満了に伴い行われる新潟県出雲崎町長選挙に全国の首長の最高齢・小林則幸町長が立候補する意向を表明しました。

【出雲崎町 小林則幸 町長】
「後援会の意向がございます。町民各位の真実の声を受け止め、総括をして、馬齢に鞭打ちながら『よし、挑戦する』ということで」

来年行われる予定の町長選への出馬を表明したのは、御年89歳の小林則幸町長です。

出馬理由については、町内ほとんどの世帯を訪問し、町政への意見を聞いて奮い立ったことなどを挙げました。

1988年に54歳で初当選した小林町長。その後、平成・令和と3つの時代を9期・36年にわたって務めてきました。

ただ、10期目を目指すなかでの懸念もあります。全国の首長で最も年齢が高く、今年12月には90歳に。3年前には大腸がんの手術を受けていて健康状態が心配されますが…。

【出雲崎町 小林則幸 町長】
「大腸がんもやり、色々やったが、これはしっかりとケアしている。お医者さんからもお墨付きをいただいているので。『全く心配ない』ということです」

腕立て伏せを毎日30回し、「体力・気力とも充実している」と話します。

一方、10期目ということで多選の弊害も懸念されますが…

【出雲崎町 小林則幸 町長】
「(在職が)長いから、その中におけるおごりや色々な問題があったら、これは話題になるが、そんなものは全くない」

健康・多選…、いずれの懸念も否定した小林町長。

今後も子育て支援や持続可能な農業など町の課題に取り組む意欲を示す一方で、「締めくくり」も見据えているようです。

【出雲崎町 小林則幸 町長】
「ネクスト、安定した町政の基盤をしっかりと築いて、どなたがなってもいいような体制を築きたい。私はこの4年間に最後の力を絞って、締めくくりをしたいという気持ちを持っている」最終更新日:Fri, 14 Jul 2023 18:52:02 +0900