新潟県長岡市栃堀の山の中にひっそりとたたずむ食堂「ドライブイン刈谷田」。
【杉山萌奈アナウンサー】
「赤い提灯に、すだれ。まさに夏らしい風景の中、食べられるのが流しそうめんです」
刈谷田川ダムが完成した直後から40年以上にわたり変わらぬ形で提供されてきたのが流しそうめんです。
【子ども】
「外でそうめんを食べるのが初めてなので、思い出になる」
【子ども】
「楽しいし、おいしい」
そうめんは割いた竹に流すのではなく、円形の容器の中を流れるので、取り逃す心配もなく、安心してそうめんを楽しむことができます。
そして、この流しそうめんの最大の売りとなっているのが流れる水の冷たさ。
【訪れた人】
「水が冷たい。なかなか、こうしてそうめんを食べる機会がないので、子どもたちも喜ぶかなと思って」
Q.冷たい水のそうめんは違う?
「違う。のどごしとかが違うんじゃないですかね」
実際にその冷たさを体感してみると…
【杉山萌奈アナウンサー】
「水が冷たい。氷を入れていないのに冷たくて、のどを通っていくときにひんやり」
真夏に氷を入れているわけでもないのに、一体なぜ水が冷たいのでしょうか?
【ドライブイン刈谷田 星野智行さん】
「水は山から引いている岩清水を使っているので、通常夏場でも10℃ぐらいの水温を保っている。とても冷たいと思う」
コップに注ぐと、10秒ほどでみるみる結露していくのが分かります。
【ドライブイン刈谷田 星野智行さん】
「(麺を)ゆでる水も締める水も全部この水でやっている。水が冷たいのでシャキッともするし、コシもだいぶ出ると思う」
さらに近くで採れる山菜の天ぷらや岩清水を使って育てたワサビで作るワサビ漬けの薬味など、山の恵みを存分に味わうことができる流しそうめん。
【ドライブイン刈谷田 星野智行さん】
「自然の中で、ふだん生活していて感じられないことを感じていただけることが、ここの魅力」
暑い夏に外に飛び出して、山の恵みでひんやりするのもいいかもしれません。最終更新日:Tue, 01 Aug 2023 18:53:56 +0900