小児患者家族を支える宿泊施設 オープンから1年 多くのボランティアや寄付に感謝【新潟市】

去年新潟市に完成した、病気で入院する子どもの家族向けの宿泊施設がオープンから1年を迎えます。施設では寄付などで運営を支えた人たちに感謝を伝える催しが行われています。
去年新潟市に完成した、病気で入院する子どもの家族向けの宿泊施設がオープンから1年を迎えます。施設では寄付などで運営を支えた人たちに感謝を伝える催しが行われています。

新潟市の新潟大学医歯学総合病院の敷地内に建つ「ドナルド・マクドナルド・ハウス・にいがた」。

施設ではスタッフ手作りの縁日のコーナーが設けられるなど、オープン1年を記念した催しが行われ、寄付などで運営を支える地域住民や企業などが招待されました。

去年10月にオープンしたドナルド・マクドナルド・ハウスは、病気などで入院する子どもの家族の経済的・体力的負担を減らそうと、地域の寄付やボランティアにより運営されるアメリカ発祥の宿泊施設です。

1泊1000円程の安価で利用できることが特徴で、国内12カ所目となるにいがたハウスでは、8月末までに285組が利用しました。

【記者リポート】
「各部屋には、利用者が様々な思いを自由に書き込むノートが置かれています。中を見てみますと、大変な状況の中でも安心して過ごすことができた、元気になれたなど、感謝の声が多くつづられています」

多くの小児患者家族の支えとなっている施設。特に、にいがたハウスは国内のハウスの中で最も多い220人以上が運営ボランティアとして登録するなど、多くの支援で成り立っています。

【寄付をした人】
「大したものじゃないけど、カップ麺とか、のりとか、家にあるものを持ってきて、少しでも役に立てばと」

【ボランティア】
「自分も我が子が入院していたことがあるので、こういう施設が病院のすぐそばにあるというのは、皆さんにとっていいと思う。皆さんに広く知っていただいて、応援していただけたら」

施設を運営する財団は、これまでの支えに感謝するとともに継続した支援を呼びかけます。

【ドナルド・マクドナルド・ハウスにいがた 稲川欣也マネージャー】
「病気と向き合う子どもたちは常にいらっしゃると痛感している。皆様の支援をお子さんの笑顔に結びつけることが、私たちハウスの使命なのかなと感じている」

施設では10月1日まで1周年を記念した催しが行われています。最終更新日:Fri, 29 Sep 2023 18:51:41 +0900