“建築”の担い手確保へ…児童がベンチ作りに挑戦!職人が直接指導した結果…出来は「1億点」【新潟】

新潟県三条市の小学校で地元の建築組合による出前授業が行われ、児童たちが職人の指導を受けながら木のベンチを作りました。
新潟県三条市の小学校で地元の建築組合による出前授業が行われ、児童たちが職人の指導を受けながら木のベンチを作りました。

三条市の旭小学校で行われた、三条市建築組合の出前授業。

業界の人手不足が課題となる中、若い世代に建築の仕事を身近に感じてもらおうと実施され、3・4年生の児童が職人の指導を受けながら、校庭で使うベンチ作りに挑戦しました。

【職人】
「1cm、2cm、2cm5mm…」

【児童】
「算数の勉強みたい」

【職人】
「そうそう、建築は算数を使うの」

正確な計測の大切さを学んだあとは、キリで板に穴をあける作業に挑戦。思うようにいかず苦労する中、プロの技に圧倒されます。

釘打ちも最初は曲がってしまいましたが、職人の丁寧な説明を受け、コツをつかんでいく児童。次第に真っ直ぐ打てるようになり、その表情は真剣そのものに。

そして、作業開始から2時間。手作りのベンチが完成しました。さっそく、座り心地を確かめ…

【児童】
「100点の椅子ができた。1億点!」

【児童】
「教えてもらったら、だんだん上手にできた」

自作のベンチの出来に大満足の様子。指導にあたった職人の思いも届いたようです。

【児童】
「釘を打つのが大変だったけど、最後は楽しいかなと思った」

【児童】
「(将来は)プロ野球選手と大工の仕事、2つをやってみたい」

【三条市建築組合 山家弘三 副組合長】
「大変さ、でもそこから作り上げたときの達成感。ものづくりの楽しさを体験することで、(建築業界に)来てほしい」

三条市建築組合は今後も担い手育成のイベントを企画したいとしています。最終更新日:Tue, 27 Jun 2023 18:38:54 +0900