【新潟地方最低賃金審議会】
「新潟県の最低賃金を41円引き上げ、1時間931円とする結論に達しましたことをご報告申し上げます」
8月7日、新潟労働局に対して行われたのは、県内の最低賃金の改正決定に関する答申です。
最低賃金は毎年、国の審議会で改定の目安を決めていて、今年度、新潟に対しては引き上げ額の目安を40円とすることが示されていました。
これを受け、新潟の審議会は7日、継続的に物価高騰が見られる状況などから最低賃金を41円引き上げて931円にすることを決め、新潟労働局へ答申。
答申通りとなれば、時給で示すようになった2002年以降、14年連続の引き上げで、引き上げ率は過去最高となります。
【新潟地方最低賃金審議会 長谷川雪子 会長】
「消費者物価指数のウェイト(支出の割合)を見ると、全国平均よりも新潟の光熱費の割合が高い。目安で示されているものよりも少し上乗せしてあげないとということから今回(目安より)プラス1円」
一方、審議会は企業側の負担増加も見込まれることから、政府に対しては企業の価格転嫁対策など賃上げの原資の確保につながる取り組みを求めています。
【新潟労働局 西岡邦昭 局長】
「新潟県は中小規模事業者が多い状況。少なからず、今回については影響があるだろうと。様々な支援策を含めて、しっかりと対応していきたい」
最低賃金は8月23日に正式に決定し、10月1日から適用される見込みです。最終更新日:Mon, 07 Aug 2023 18:50:41 +0900