10月10日、三条市で行われたフルーツ産地ツアー。参加したのは、都内に店を構える人気パティシエ4人です。
このツアーは、参加者の一人で三条市出身のパティシエ捧雄介さんが去年、三条市産のル・レクチェを使ったスイーツを販売したことをきっかけに企画。三条市のフルーツの魅力を知ってもらおうと、今年初めて開催されました。
まず、4人が見学したのはJAえちご中越の選果場。しかし…
【桶屋美圭アナウンサー】
「例年だと、こちらで選果作業が行われていますが、きょうは稼働していません。というのも、今年は夏の暑さの影響で出荷が少なく、曜日を限定して作業を行っています」
このため、この日は果物の糖度などを測定できる最先端の機器についてや、いま集荷の最盛期を迎え、農家から持ち込まれていたナシについての説明を受けていました。
【JAの職員】
「幸水だと甘いし、豊水だと酸味があったり、それぞれ特徴ある。いま出ている新高だと、甘くて香りがいいのが特徴」
いまが旬のナシ「新高」を持った捧さんは…
【パティスリーユウササゲ 捧雄介さん】
「めちゃめちゃ重い!1kgくらい?もうちょっと?」
【アンフィニ 金井史章さん】
「こんなに大きくて立派なのは初めて」
選果場の後は、シャインマスカットを栽培する渡辺果樹園へ。
【渡辺果樹園 渡辺康弘 社長】
「1本の木をものすごく広げる。新潟は地力があるので、大きく広げてやらないと木が落ち着かない」
木を伸ばすことで栄養が無駄なく果実に集中することや、1本の木から1500房以上がとれることなどを学んだ参加者たち。
【アンフィニ 金井史章さん】
Q.写真を撮っているのは?
「記録。スタッフに意外と知らない子が多いので、教えてあげるためにも(撮っている)」
そして、ツアーの最後にはなめらかな果肉と芳醇な香りが特徴のル・レクチェの栽培を見学。
新潟は土壌の栄養が高いため、根が深く広く張れることや、追熟するための環境が整っていることなどが説明されました。
手間暇をかけているフルーツの栽培現場を目の当たりにしたパティシエたち。どのようにスイーツに生かすのか、さっそく考えを巡らせていました。
【パティスリーリョウラ 菅又亮輔さん】
「すごく難しい。難しい宿題をもらった。だからこそやりがいはあるし、楽しみだなと思う」
【パティスリーユウササゲ 捧雄介さん】
「農家の話を聞いて、育つまでにどれだけ手間がかかって、どういう思いで作られているかを知るだけでも、僕らはそれを大事に使わなければいけないと思えるので、すごく価値があるなと」
三条のフルーツが東京の人気パティシエの手によって、どんなスイーツになるのか、今から注目です。最終更新日:Tue, 10 Oct 2023 18:43:24 +0900