3日早朝、威勢の良い声が響いた新潟市の中央卸売市場。競り人が購入を決めていったのは赤茶色でツヤのある見た目のスルメイカです!
【山津水産鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「まさに今が旬なので7、8月とおいしく召し上がっていただけると思う」
夏から秋にかけて旬を迎え新潟近海でも多く水揚げされてきたスルメイカですが…
【山津水産鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「新潟県内だと今年に関してはイカ釣り漁船が一隻もいない状態。去年豊漁だったが、一昨年と比べても1割2割は減っている」
水温の上昇などで新潟近海に居座るマグロの稚魚にエサとして食べられてしまうため、漁獲量は年々減少傾向にあると言います。
そして、これからの時期は底引き網漁ができなくなるため、その入荷量も減少することになります。
【山津水産鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「6月ですと網の漁でスルメイカの入荷量もまとめてあったが、7月からは底引き漁が禁漁になって、釣りでの漁になるので入荷量も極端に落ちると思う」
日本海側では資源保護のため、7月と8月は底引き網漁が禁止されていて、スルメイカをはじめ多くの魚の入荷量が減少。ここで気になるのはその価格です。
【記者リポート】
「今旬を迎えているスルメイカ釣り。漁船での電気の使用や氷など資材の影響で価格は上がっているということです」
【山津水産鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「一昨年と比べても価格はだいぶ上がっていて3~4割ほど値段が上がっている」
入荷量の減少だけでなく、燃料費・氷などの高騰が価格に影響しています。
【山津水産鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「燃料代の高騰と漁獲量が落ちるという二重苦の影響で価格も上がってくる」
それでも旬のスルメイカのおいしさには太鼓判を押す市場関係者。
【山津水産鮮魚二部養魚課 小出大輝さん】
「鮮度の良いものは刺身で召し上がっていただきたいが、小さいスルメイカは煮付けや炒め物なんかに使っていただいても良いと思う」
一杯買えば余すことなく様々な食べ方で楽しめるスルメイカ。旬の味をぜひ食卓で味わってみてください!最終更新日:Mon, 03 Jul 2023 19:07:30 +0900