詐欺の疑いで逮捕されたのは住居不定の屋根修理業の男(22)ら6人です。
6人のうち4人の男は今年7月中旬、共謀して新潟市北区に住む60代男性に対して「近くで屋根工事をしていたら、親方に『この屋根は瓦が今にもずり落ちそうだから教えてこい』と言われました。このままだと雨漏りしますよ」「大丈夫です、絶対に雨漏りも直ります」などと嘘をついて男性を信用させ、工事代金として現金111万円をだましとった疑いがもたれています。
また7月下旬には6人のうち5人の男が共謀して、新潟市東区に住む60代男性に「近くで屋根工事をしていたら、お宅の屋根瓦がずれているところを見つけました。このままにしておくと雨漏りする可能性があるので早急に工事しないとまずい状態です」などと嘘をついて信じ込ませ、現金130万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、新潟市北区の男性は以前から家の雨漏りがあり、工事後も雨漏りが続いたことから不審に思い、屋根工事に詳しい知人に相談。知人から意味のない工事が行われていると指摘されたことから事件が発覚。
男らが行った作業は、屋根瓦のすき間にコーティング剤を入れ込むといったもので、雨漏りの修繕には効果のない作業だったということです。
逮捕された6人のうち3人は、屋根の修理工事に関する契約を結んだ際、契約解除に関する事項などを記載していない書面を交付した疑いで、10月に逮捕されていました。
警察は6人の認否について明らかにしていません。
逮捕された男らは法人登記されていない会社名を名乗っていたということで、警察は余罪があるとみて捜査しています。
今年5月以降、同様の被害相談は約40件あり、似たような事案の経験がある人は警察に相談してほしいとしています。最終更新日:Sat, 25 Nov 2023 09:00:00 +0900