後継者不在…創業70年の老舗建築工事業者が破産開始決定 負債額は約5800万円【新潟】

新潟県見附市の梨本建設が新潟地裁長岡支部から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。
新潟県見附市の梨本建設が新潟地裁長岡支部から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチ新潟支店などによりますと、梨本建設は1953年に創業した木造建築工事業者で、老舗業者として見附市のほか、長岡市や三条市などの住民を対象に戸建て住宅の新築・増改築工事を手がけ、判明するピーク時の完工高は1998年2月期に2億3320万円を計上していました。

しかし、近年は住宅市場縮小や同業者との競争激化などで受注環境は厳しく、2011年2月期以降の完工高は数千万円台の推移が続き、2020年2月期の完工高は2435万円に低迷。また、売り上げ不足で赤字が散発し、2016年2月期には債務超過に陥り、財務内容も後退していました。

こうした中、2021年8月に代表者が病気となり、代表者以外に従業員がおらず、後継者も不在だったため、事業継続を断念。今回の措置となったということです。

負債額は約5800万円に上っていました。最終更新日:Wed, 29 Nov 2023 10:55:46 +0900