去年12月30日、相川地区の海岸で行われていたのは「岩のり」の収穫です。
この日が今シーズン初めての収穫で、地域住民約20人が盛んに手を動かしていました。
佐渡市では去年の猛暑の影響でこれまで海藻類が育ちにくい状況があり、岩のりの生育も不安視されていましたが…
【住民】
「上等上等!最初はないかと思ってみんなが心配していた。行ってみたらたくさんあった」
【住民】
「これ、暮れの遣い物にできる。お雑煮に入れたり、喜ばれる」
一方、大晦日には、船に松飾りを施す漁師の姿が。
【漁師 石塚順一さん】
「新年も豊漁でありますように。飾って、しめ縄を張って、門松を立てて、そういうお祈りをすることにしている」
静かに手を合わせ、新たな年の豊漁と海の安全を祈りました。
迎えた2024年。両津地区では、地域の繁栄などを願う伝統芸能「春駒」、今年最初の舞が神社に奉納されました。
その後、保存会の若者8人が地域の家庭に出向き、門付けをして回りました。この地域での門付けは4年ぶりです。
【野浦春駒保存会 臼杵智之 会長】
「(保存会の)人数も少ないが少数精鋭で。その家がいい年でありますようにと祈念して、春駒の門付けを一軒一軒やっていきたい」
一方、今年は、7月にインドで開かれる世界遺産委員会で佐渡島の金山の登録について判断される見込みです。
【野浦春駒保存会 臼杵智之 会長】
「世界遺産に認められれば、佐渡全体の伝統芸能がまた注目されてくると思う」
伝統をつなぐためにも、今年は大きな意味を持つ一年となりそうです。最終更新日:Fri, 12 Jan 2024 19:41:02 +0900